2011年5月に結成し、2014年7月から現メンバーで活動している4人組ロックバンド「迷彩モダン」さん。ボーカルである鮫島さんの声質や歌い方を存分に活かした楽曲が中心になっている。
引き込まれるような声質
男性のボーカルでも「色気がある」声で歌える人、いますよね。まさにそんな感じだ。僕は歌は全くといっていいほどダメなので、正直いって憧れるくらいだ。
艶、つや、あで、、読み方は色々あると思うが、本当にこの言葉の通りの声質だと思う。
荒くて力強い声なのだが、その中にある独特な声の出し方や歌い方により、バンドとしての印象を作り上げているようだ。決して線の細い色っぽさではない。「爽やか」とか「軽快な」といった音楽ではないのだが、この声から作り出されるロックナンバーは、とにかく「かっこいい」。
これは言葉で説明するのが難しいが、聴いてもらえれば直ぐに伝わると思う。
瀬戸際
16ビートで鳴り続けるハイハットによる疾走感あふれるビートと、シンプルなギターリフから始まる一曲。
もう歌い出しからボーカルの艶やかさが全面に出ている。
そういった声質に合わさるよう鳴り響く、ジャキジャキに尖ったギターサウンドも気持ちよい。また、2番に入るとベースラインも高速でウォーキングのようなフレーズで遊びだしたりする。
最初から最後まで勢いを失うことなく、往年のロックンロールを彷彿とさせるナンバーだ。
ハイスピード・パラダイス
2015年2月にリリースされた新曲で、公式サイト上で音源が公開されている
オルガンとギターサウンドが印象に残るファンキーな一曲。
ビートからリフから全てファンキーに仕上がっていて、オルガンソロとギターソロの組み合わせなど、こういったジャンルのロックならではこそ聴けるサウンドだ。
でも、やっぱりボーカルの声に耳が入ってしまう。日本語歌詞というところもあってか本当に聞き入ってしまう。THE YELLOW MONKEYとかTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTといったバンドが好きな人は、必ず気にいると思うバンドだ。