Spotifyに関する興味深い数字が出てきています。
海外メディア「Hypebot」によると、Spotifyの1週あたりの各リスナーの平均ストリーム数は、2014年には30人弱のアーティストでしたが、2017年には41アーティストと37%増加しており、2016年から2017年にかけては過去最大の伸び幅になっているようです。
Spotify経由で1週間に40以上のアーティストの楽曲をユーザーは聴いているようですが、この背景には、Spotifyが提供している「プレイリスト」が大きく関係しているようです。
プレイリストの多様性は如何に?
実際にSpotifyを使っている人であれば知っている通り、現在Spotify上では多種多様なプレイリストが公開されています。
Spotifyによりレコメンドされた「Discover Weekly」や「Daily Mix」、Release Radar」、「Time Capsule」といった新しい音楽に出会えるプレイリストが、最新のヒットチャートなどとともに提供されているので、Spotifyユーザーは、常に新しいアーティストやトラックに出会える機会が提供されています。
Spotifyで音楽が消費される方法が「自分の好きなものを聞く」から「好きなプレイリストを聞く」にシフトしてきている為、1人あたりが出会うアーティストの数も必然的に増えているわけです。
一方で、「本当に多種多様なアーティストの音楽」がユーザーの耳に触れているのかという疑問も出てきています。
ここまで書いてきた通り、ユーザーはプレイリストにより40以上のアーティストに触れているわけですが、結局のところ、Spotifyが提供しているプレイリストを耳にしているだけですので、例えば単純にプレイリストの対象が特定の40アーティストであった場合、確かにユーザーが1週間に聴くアーティストの数が40になるだけです。
その中には重複が何度あるか、実際はわかりません。同じような40アーティストを異なるプレイリストで繰り返し聴いているだけかもしれません。
単純にユーザーの耳に触れるアーティストが増えたからといって、果たしてその中身はどうなっているのでしょうか?
Spotify、確かに新しい音楽と出会うことができる素晴らしいサービスですが、多様性という観点が、今後注目されていきそうです。
Source:
Spotify Shares New Stats: Average Listener Hours Up 25%, Listening Diversity Up 37%