多くの人が利用している定額制音楽ストリーミング配信サービス「Spotify(スポティファイ)」、無料でもラジオのように音楽を聞き流せるので便利です。
僕は無料のFreeプランで移動中に使っていたのですが、ふと通信量を見たところ、なんとSpotifyだけで500MBくらい使っていました!
これは何も考えずに外で利用を続けていると、あっという間に速度制限にかかりそうなので、果たしてどのくらい通信量を使っているのか調べた結果を、備忘も兼ねてまとめています。
なお、あくまで僕の環境で調べた結果なので、参考までに捉えておいてください!
Spotifyの音質はどのくらい?
まず今回の調査にあたって、Spotifyが公表している音質とビットレートを調べてみました。
すると、公式FAQで以下のように案内されていますね。
Spotifyでは、ストリーミングに3つの品質レートを使用しています。
- ~96kbps (スマホでの標準品質)
- ~160kbps (スマホでの高品質)
- ~320kbps (スマホでの最高品質。) ※Premiumユーザー限定
- 参考:Spotifyでは、ストリーミングにどのビットレートを使用していますか?
僕はFreeプランで特に意識せず使っているので、おそらく「~160kbps」が適用されていたはずです。
実際に気になるSpotifyの通信量(ギガ)を測定!
では、この音質で公表されているビットレートから計算した通信量と僕が実際に測ってみた通信量を書いていきます。
ビットレートから計算した理論上のデータ 通信量
ここで気をつけなければいけませんが、「~160kbps」と案内されているように、最大ビットレートが「160kbps」というだけで、常に最大ビットレートが出ているわけではないです。
その時の通信環境などにも左右されますが、理論値での計算には、最大の160kbpsとしています。
「~160kbps」で10分間音楽を聴いた場合、ざっくりですが以下のような計算になりますね。
160[kbps]*10[分]*60[秒/1分] / 8[bit/byte] = 12000[KB](約12MB)
このように、10分間(600秒)Spotifyで音楽を聴き続けると、約12MBのデータ量を利用すると想定できます。
次に、実際に何度か測定したデータを紹介します。
実際に何度か試したデータ量
僕はFreeプランなので、プレイリスト「部長のメタル。」を移動中に2回、家の中で1回、カフェでコーヒーを飲みながら1回の合計4回、それぞれシャッフルプレイで聴いた場合のデータ通信量を測定してみました。
利用したSIMとスマートフォンはauのLTEプランでiPhone 6を使っており、測定した結果ですが、以下のようになっています。
【1回目:電車で移動中】
- 6分後:26MB (2曲終わった)
- 20分後:33MB (5曲終わった)
【2回目:カフェで停止中】
- 9分後: 8MB (2曲終わった)
- 21分後:25MB (5曲終わった)
【3回目:電車で移動中】
- 7分後:16MB (2曲終わった)
- 22分後:31MB (5曲終わった)
【4回目:自宅で停止中】
- 10分後:10MB (2曲終わった)
- 19分後:29MB (5曲終わった)
・・・なんとなく移動中の方がデータ量を使っている気もしますが、検証数も少ないので誤差の範囲でしょう。もちろんバラツキはあるものの、「10分で約12MB」という理論上の数字と同じような値になりました。
2018年9月2日追記
モバイルアプリのアップデートにより、データ節約モードが搭載されました。こちらを使った場合の結果も載せています。
Spotifyは通信量(ギガ)をどのくらい使うのか?
今回の検証でざっくりと、「Spotify(スポティファイ)は、高品質の音質で約10分聞くと、通信量(ギガ)を約12MBほど使う」といえます。
格安SIMやキャリアの安い料金プランを利用している場合、1GBや2GBが毎月のデータ容量になっているプランが多いですが、案外すぐに上限に到達してしまいそうです。
移動時や外出時など、4G/LTEのモバイル回線でSpotifyを利用する場合は、通信量に気をつける必要がありますね。
というよりは、可能なかぎりWi-Fi環境で利用した方が良さそうです。
少しでもSpotifyで通信量(ギガ)を使わない方法も紹介!
このように、好きな時に音楽を聴くことができるSpotifyですが、うっかりしていると、それなりの通信量(ギガ)を使ってしまいます。
そこで少しでもSpotifyの通信量(ギガ)を節約する方法を紹介します。
データ節約モードを使う
Spotufyのモバイルアプリには「データ節約モード」が搭載されており、こちらを使うことで通信量(ギガ)を節約することができます。
ただしデータ節約モードと言うだけあり、実際は音質を低品質に落とすことで通信量(ギガ)を使わないようにしています。
詳しくはこちらの記事でも紹介していますが、「Spotify(スポティファイ)は、データ節約モード(低品質の音質)で約10分聞くと、通信量(ギガ)を約4MBほど使う」という結果になりました。
オフライン再生機能を使う(有料プランのみ)
Spotify Premiumに加入することで利用できる「オフライン再生機能」を利用すれば通信量(ギガ)を気にする必要はありません。
ただしフリープランではオフライン再生機能を利用することができませんので、やはりデータ節約モードを利用することが現実的かもしれません。
通信制限・速度制限中でも聴くことができるの?
最後に、もうひとつ気になる点としては、実際に通信制限や速度制限がかかってしまっても、Spotifyで音楽を聴くことができるのか?という点についても紹介していきます。
こればかりは実測しようがないので、理論値の話になってしまいますが、一般的に速度制限は「最大128kbps」に制限すると案内されています。
Spotifyのスマホ標準音質は先ほど紹介した通り「~96kbps」ですので、理論上は聴くことができそうですが、速度制限も「最大128kbps」となっているので、微妙なところです。
速度制限は環境を作ることが難しいので、なかなか検証できないのですが、機会があれば追記しようと思います。
まとめると
このように、ざっくりとした計算ではありますが、4G/LTEのモバイル回線でSpotifyを利用すると、思いのほか少ない視聴時間で多くのデータ通信量を使ってしまいそうです。
もちろん利用する端末や回線、回線状況によって色々と異なるとは思いますが、やはり余分な通信料金がかかったりしないよう、Wi-Fi環境を利用した方が無難ですね。
料金やデータ通信量を気にしながらも、快適なSpotifyライフを送ってください!