前から注目していましたが・・・音楽業界にとってまたしても脅威となるサービスかもしれません。
2015年10月10日、アルファ版ではあるもののPC向けにアメリカ発「Aurous」というアプリケーションの提供が開始されました。
Aurousとは
Aurousは、簡単に言うと無料で利用できる音楽ストリーミングサービスです。
Apple MusicやGoogle Play Musicは有料のサービスですが、このAurousは無料で利用できます。
なぜ、無料なのかって?
このアプリの仕組みとしては、利用しているユーザーにAurousが直接音楽を提供しているわけではありません。
YouTubeやSound Cloudといった120以上の無料音楽ストリーミングサービスにアップロードされている音楽コンテンツへの”リンク”をデータベース化し、ユーザーに提供しています。
そうすることにより、自分たちが音楽ファイルは一切持たず、またアップロードする必要もなく、無料で音楽を提供することができるようになっています。
違法ではないの?
BillBoardの開発車インタビューによると、違法なファイル共有サイトからはストリーミングしていないと言っています。しっかりとライセンスされたサイトが公開しているAPIのみ参照しているといいます。
でも、正直YouTubeなどにも違法な動画は山ほど上がっているので、かなり微妙ですよね。
しかし、このアプリ開発者の言い分としては、「自分たちではコンテンツを持っておらず(ホストしていない)、あくまでリンクを紹介しているというだけ」ということです。
知らない間に違法な動画から音楽をストリーミングしていても、日本においては法律上、YouTubeなどのストリーミングサービスは違法ダウンロード禁止法の範囲外となっていますが、やっぱりグレーですよね。
国内で似たようなサービスは
日本でも「Music Box」という無料の音楽ストリーミングアプリが有名で、利用している人も多いかもしれません。
これも仕組みとしては大枠同じで、あくまでコンテンツのリンクを紹介しているだけということです。
今のところアプリの利用自体に違法性はありませんが、音楽もこれからストリーミングが主流になっていく時代、このあたりの動きは大きく変わりそうです。
今や音楽業界においてなくてはならないYouTubeも広告なしの有料化サービスへ切り替える「YouTube Music Key」への動きなどありますし、「音楽は無料で聴くもの」という時代から、また大きく変わる日もそう遠くないかもしれません。
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