2013年12月から活動しているジャズ系の要素を取り入れたロックバンド「Lowland Hi Season」さん。ジャンルにこだわることなく、ロック、エモ、ジャズなど様々な要素が取り入れられており、新しいジャンルを作っているバンドさんだ。
ロックナンバーがメインだけれども・・
曲の展開がまったく読めない。
これが最初に聴いた時の正直な感想だ。
同じフレーズが繰り返されることも少なく、何かしらのアレンジ変更が入ってくる。
それは、ドラムのリズムパターン変更であったり、ベースやエレクトーンのウォーキング系を使ったジャジーなフレーズであったり、半音上げて展開してみたりと、要所要所にカッコイイアレンジがある。それでいて、詰め込みすぎているような印象もなく、最後まで曲を楽しく聴くことができる。
ギターロック色の強い楽曲もあるが、どの曲をとっても全体的にキレイなナンバーだ。
どちらかといえば、ギターは重ための音色やリフを使っていることが多いが、鍵盤とボーカルのフレーズが合わさることで、全体としてはキレイな音楽になっている。
曲の勢いを保ちつつも透明感を出しているこの雰囲気が、僕の好みにドンピシャにハマっているサウンド。
余談だが、エレクトーンについて
エレクトーンの方はヤマハの「STAGEA」使ってるじゃないか。しかもかなり上手い。インディーズのライブで、というかロックバンド系のライブで「STAGEA」を使っているシーンなんて、中々見かけない。
またメンバーのパート紹介として公式サイトなどでも、「Key」や「Syn」ではなく「Electone」と書かれているところにも注目して欲しい。
そう、担当パートは「エレクトーン」だ。
「ピアノ」や「シンセサイザー」は、「ギター」や「ベース」と同じく楽器の総称だが、「エレクトーン」はヤマハが作っている電子オルガンの商品名称だ。言い換えれば、「エレクトーン」は、世界中でヤマハしか作っていないことになる。
ぜひ明日から豆知識として使ってください。
「ピアノ」はヤマハやカワイ、スタンウェイなど複数のメーカーが作っているし、「シンセサイザー」もローランドやコルグなどが作っているように、「電子オルガン」という楽器の総称でいくと、カワイは「ドリマトーン」、ローランドは「ミュージック・アトリエ」という商品名の電子オルガンを作っているが、これらの電子オルガンを使っている人をほとんど見かけたことがない。
僕も鍵盤をずっと弾いてきたが、エレクトーン以外は触ったことがない。そしてさらに余談だが、最後に愛用していた鍵盤はローランドのシンセサイザーとノードの電子ピアノだった。
Ghost Of Flare
6月24日にリリースされた 0th Single "Ghost Of Flare”のタイトルナンバーでYouTubeにMVが公開されている。
アップテンポな楽曲で、ギターロックにジャズの要素を取り入れた色が強い。
どの楽器のフレーズも素晴らしいが、中でも僕はやはりエレクトーンを聴き入ってしまう。
ピアノ音色のジャジーなフレーズや途中のピアノソロはもちろんのことながら、ホーン系や細かく刻むストリングス系のアレンジも含めてツボにハマった。
とくにソロ終わりのCメロ(で、合っているのか?)で、ボーカルと同じフレーズをピアノで辿る部分が、全体のリズムや雰囲気を含めて一番のお気に入り。
このナンバーは言葉で紹介するのが難しすぎるので、とにかく聴いてみて欲しい。
最後は丸投げみたいになってしまったが、本当に素敵なバンドさんだと思う。