2011年に前進バンド結成、2015年6月から現メンバー・現バンド名で活動しているオルタナティブ・ロックバンド「The Foobars(ザ・フーバーズ)」さん。
Google Play Musicで2016年2月21日にリリースされたEP「World Is Static」を聴いたけど、かっこいい。
ロキノン系の原点とも言えるサウンド
「ロキノン系とは」とか「洋楽と邦楽の違い」とか書きだすとキリがないので敢えてしないけど、最初に「The Foobars」さんの音楽を聴いた感想が「ロキノン系の原点ともいえるオルタナロックっぽい音で、曲の構成もかなり洋楽色が強いなぁ」という印象だった。
そして公式サイトを覗いたら、確かにそう書いてあった。
Foo FightersやJimmy Eat Worldら洋オルタナティブ勢を彷彿とさせる、王道であり今の時代には新しい「うるさくて、ちょっと切ない」楽曲は全ての洋ロック好き必聴!!
本当にその通りで、90年代のUSオルタナティブ・ロック色が強く出ている。最近は日本のロキノン系もポップ色が強くなっているので、まさに原点と言える骨太のサウンドだ。また今回のEPに収録されている曲の中にはパワーポップ系とも言える曲も入っていたので、完全に90年代にアメリカで活動していたオルタナティブ・ロック系バンドの流れを踏襲していると言える。
とにかく3曲に共通して言えることだが、曲の構成やサウンドは洋楽色が本当に強い。楽器隊やボーカルさん含めて全てが渋くてカッコイイが、僕はジャキジャキしたギターサウンドが一番気に入っている。90年代USロック好きにはオススメしたいバンドさん。
Static
EPのタイトルにも曲名が入っているナンバーで、YouTubeにMVが公開されている。
この曲は、最初から最後まで一貫してUSオルタナロックだ。もう、イントロのギターリフが僕の大好物過ぎる。ギターサウンドは、その後のメロディラインで流れるリフ部分も王道だ。
最初のメロディーパートが終わると、邦楽ではお決まりのようにBメロが来るが、そうは作らず間奏を挟んでからサビに入る曲構成もオシャレ。サビ部分でも頻繁にコードチェンジしないシンプルな曲構成も、USオルタナティブ・ロック色が強く出ていると思う。
最後のアウトロでもイントロと同じリフのギターサウンドが入るが、この曲の代名詞とも言えるリフなので、しばらく頭から離れなさそう。
The Smile
EPの2曲目に収録されているナンバー。
「80年代LAメタルの影響を受けた90年代のオルタナティブ・ロックバンド」が作ったような一曲。よく分からない表現ですみません。
そう感じさせたのは、曲の頭や間奏こそ重厚なサウンドが出ているが、ボーカルの入るメロディーパートやサビ部分は、とてもキャッチーで爽やかな展開だからだ。この曲を聴いて僕は「パワーポップ系」と感じたし、ちょっとエモっぽいとこもあるかな。
ちなみに僕は今回のEPの中では、この曲が一番のお気に入り。やっぱりパワーポップが好きなのかもしれない。
このほか「Tonight」を含めたEP「World Is Static」、Google Play Music の他、iTunesストアやAmazonでのダウンロード販売も行われている。
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