ひと昔前から「音楽をやるなら上京だ!」「俺は東京で勝負する!」という言葉がバンドマンにはあった。人口の多い東京のステージで活躍して売れていくという定番コースがあったので、このブログでも東京を拠点に活動しているバンドさんを紹介していっている。
世界に目を向けても、「イギリスならロンドンで!」「アメリカならニューヨーク!西海岸だ!」など、音楽をやるなら拠点というものはだいたい相場が決まっていた。僕の好きなUKロックやアメリカンポップス、ロックなどは、そういった街から出てきた音楽だった。
しかし、現在のようにインターネットが普及して、どこにいても世界中に音楽を配信できる時代になり、ふと「拠点を東京のような都市部にに移す意味ってあるのかな?」と疑問に思うことがある。
まぁ、その疑問についても機会があればゆっくりまとめるとして、世界の音楽つながりで疑問に思った「同じアジアにもロックバンドってあるのだろうか?」という内容で紹介したい。
日本はメジャーでもたくさんのバンドが売れているが、そもそも日本以外のアジアに「バンド」という形式の音楽はあるのだろうか?
ということで、東京を離れていざ中国の首都、北京で活動するロックバンドを紹介してみる。
中国のロックバンド、果たしてその実は。。。
扭曲的机器(Twisted Machine)
まずは、このバンドを紹介しよう。
・・なにこれ、かっこいい!率直にそう思った。
バンド名も含めて、絶対「Rage Against Machine」とかのハードコア、ミクスチャー系に影響受けてるだろうなぁと思ったら、バイドゥにそう書いてあった。演奏もかっこいいし、何よりもボーカルの声が渋くてかっこいい。1998年から活動開始しており、そのキャリアは非常に長いようだ。
ハードコア的楽曲だが、80年代LAメタルを彷彿させるようなリフを奏でており、それに合わせて歌うしゃがれたボーカルの声がかなり深みのある味を出している。曲後半に出てくるユニゾンギターソロなどはメタルの要素が強くなってくるが、伸びのある音は本当にかっこいい。
動画
【意訳:固い信念】
Twinkle Star
次に、こちらはポップス系ロックバンド。
あれ、、これもまたかっこいい!
これぞバンドといった感じの演奏をしていて、日本のライブハウスでやっても盛り上がりそうだ。Youtubeの再生回数が390回とかなり少ないが、このクオリティだともっと流行ってもいいはず。
iTunesでも曲を販売していた。
爽やかなイントロから入り、エッジの効いたギターサウンドに合わせて歌う軽快なボーカル。シンセサウンドで味付けをしながら軽快に曲は続いていく。
サビ部分に入ってからの8小節毎のコード進行ライン、サビ終わり素早いコードチェンジでの決め所、ブレイクを挟んでのメロィへの戻りなど、かなり日本人ウケしそうな楽曲だ。
動画
【The End of the New Beginning】
消逝的河流
最後に、こちらはゴリゴリのハードコア・メタルバンド。
普通にアメリカのラウドフェスとかで演奏してそうなクオリティだ。
鋭い音作りから深く図太いデスボイスまでとかなり本格的だ。
ちょっと調べたところ、けっこうこの手のメタルバンドは中国のアングラ界隈でも流行っているらしい。ここまで重たいと日本ではなかなか大衆受けは難しいが、中国の事情はどうなのだろうか。
余談だが、中国語のデスボイスはかなりかっこいいと感じた。下手したら英語よりかっこいいのでは?と思うくらいだ。
動画
終わりに
といった感じで、中国のバンドもかなりかっこいい。
音楽チャートなど見る限り、どちらかというと民族音楽や女性シンガーの歌モノが流行る傾向があるようだが、こういったバンドも盛り上がって欲しいものだ。
北京にもライブハウスは存在し、音楽フェスなども開催されているようなので、ライブシーンで活躍するバンドもきっと出てくるだろう。
また機会があれば他の国のバンドや中国をもう少し掘り下げて紹介したい。