本日5月19日、Amazon.co.jp(以下、Amazon)は、音楽・映像レーベル「Amazon Records」を設立したと発表しました。
Amazonの機能やプラットフォームを生かし、ビルボードライブで開催される人気アーティストのライブ音源を高音質で録音し、コンサートの実施から3週間以内に提供する「LIVE DIRECT」シリーズをスタートし、Amazon限定で音源を収録したCDを販売する予定です。
この 「LIVE DIRECT」シリーズの第1弾として、5月3日にビルボードライブ東京で開催された「H ZETTRIO」のライブ音源を5月24日に、5月6日に同じくビルボードライブ東京にて開催された「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のライブ音源を5月27日に、それぞれCDとして販売することも決まっています。
また今後は、CD、DVD、Blu-ray、デジタルミュージック、Amazonインスタント・ビデオなどのAmazonプラットフォーム上のさまざまなフォーマットを通じ、アーティストやクリエイターたちが作品を発信する機会も提供する予定です。
Amazonが音楽・映像レーベルを手がける意味
突然やってきたニュースですが、盛り上がっているライブエンターテインメント市場を、やはりAmazonが見逃す訳はなかったですね。
A.C.P.C.の調査によると、ライブ市場はここ10年で売上・公演数・集客すべてにおいて盛り上がってきています。
ライブ市場にはそれだけの価値が出てきていますし、パッケージが売れなくなりデジタル配信の収益も伸び悩んでいる日本の音楽産業界において、ライブ市場は本当に明るい市場です。
そういった盛り上がりをみせるライブの映像や音源をパッケージにして、全国に流通網を持つAmazonが独占的に販売するということです。
著名なアーティストの映像や音源になればなるほど権利関係の処理が大変難しくなりそうなことや、「ライブ体験」と「ライブ音源」の価値はやはり別物であることなど、越えるべきハードルは高そうですが、自身の参加したライブの音源は欲しくなるのがファン心理なので、ライブ市場の盛り上がりをさらに広げるような役割になるのではないでしょうか。
今後どういったアーティストの音源や映像が出てくるか、注目です。