都内だけでなく、各地のライブハウスで活動している4人組エモ・ポップ・ロックバンド「Far From Perfect」さん。
2012年10月から本格活動しており、ネイティブの女性ボーカルによる英語歌詞が特徴的で、これからまさに全国ツアーが始まるところ。
不思議な感覚になるけど良い音楽
なんか不思議だ、、、これが、最初聴いた時の正直な感想。
曲の大枠やコード進行なんかが邦楽エモロックやポップ系の音楽から、完全に洋楽のパーティロックやアメリカの歌姫系バラードみたいなナンバーまでと、とにかく幅が広い。
それでいて邦楽エモロックっぽい曲も全編英語歌詞なので、良い意味でギャップがあり、なんとなく「あれ、海外のバンドだっけ?」と錯覚するような不思議な感覚になる。
最近はメジャーシーンでも、[Alexandros]やMAN WITH A MISSIONなどに代表されるように、帰国子女によるネイティブ並みの英語と日本語を混ぜた歌詞のバンドは続々と登場しているが、邦楽シーンで完全に英語歌詞のみ、それもネイティブ発音というバンドは、そう多くない。
英語歌詞だとなかなかメッセージ性など伝わりにくい部分もあるとは思うが、それを補うくらいキャッチーなメロディや音であったり、まさに洋楽といった曲のアレンジや構成を楽しむことができるナンバーがメインになっている。
どちらかというと国内というよりは海外ウケしそうな印象もあるが、新しい邦楽エモ・ポップ、エモ・ロックのカタチとして注目のバンドさんだ。
Look At Me Now
YoutubeにOFFICIAL MUSIC VIDEOが公開されている一曲。
王道の邦楽エモ・ロックサウンド。
曲構成的にも小難しいアレンジは一切いれずにストレートなサウンドとメロデイで勝負をしているといったイメージで、疾走感のあるドラムパターンに載せたキャッチーなギターと、効果的なピアノやシンセのサウンドが全体的に良い味を出している。
ボーカルに耳を向けても、サビ部分などは会場と一体化して力強く歌えるようなフレーズになっているし、それだけでなく、静かに落として歌いあげる部分のキレイで優しい声も印象に残る。
Space To Breathe
先日リリースされたMini Album 「Look At Me Now」に収録されている一曲。
この曲なんか完全に洋楽のパーティポップやロックの系統だ。
カーリー・レイ・ジェプセンとかが歌ってても不思議じゃないと思う。
ノリの良いメロディーやリフ、そして完璧な英語がさらにその印象を強くし、邦楽シーンではなかなか聴かない感じの楽曲だなと思った。
繰り返しになるが、邦楽エモっぽい曲だけでなく、こういった曲も含め幅広く演奏できるところが、このバンドさんの魅力だと感じている。