<2016/11/8最終更新>
最新の内容にアップデートするとともに、Apple Music、Google Play Music、AWA、LINE MUSIC、Spotifyなど各サービスの邦楽・洋楽を比較してみました。こちらも参考にしてみてください。
Apple Music始まる
定額制の音楽配信サービス「Apple Music」がサービスを開始して間も無く一週間が経ちますが、色々なところで「邦楽が少ない」「アニソンが少ない」「日本のアーティストが少ない!」と話題になっています。
僕もサービス開始時、真っ先に「ソニー系が無い!」って記事に書きましたが、実際の参加アーティスト数や、レコード会社の数はどうなんでしょうか。
ライバルとなる「AWA」や「LINE MUSIC」は参加レコード会社の数や名前を公表したりしていますが、「Apple Music」は、どこにも公表していないようです。
これは自分で調べてやる!と意気込んで調べた結果をまとめてみました。
なお、調べた対象は「AWA」や「LINE MUSIC」などが参加と表明したレコード会社です。また、「配信していない」とまとめた側も全てのアーティストを確認したわけではなく、可能な限り調べた結果です。もしかすると、抜け漏れあるかもしれませんが、ご容赦ください。
少しずつ参加アーティストも追加され続けるようなので、随時更新します。最終更新日は2016年11月8日。
参考:AWAの参加レコード会社一覧
参考:LINE MUSICの参加レコード会社一覧
楽曲を配信しているレコード会社・レーベル
まずは、楽曲を提供中のレコード会社・レーベルをまとめてみました。僕の独断と偏見で所属アーティストをピックアップしました。
ユニバーサル・ミュージック・ジャパン
国内4大レーベルのひとつユニバーサル・ミュージック
「[Alexandros]」「9mm Parabellum Bullet」「hide」「GReeeeN」「黒夢」といった複数アーティストの配信を確認。旧EMIレコードなど過去に合併してきたレコード会社やレーベル分も含めて、ユニバーサル・ミュージックは積極的に配信している模様。
ただし、「DREAMS COME TRUE」など一部アーティストの楽曲は提供せず。
ワーナー・ミュージック・ジャパン
同じく国内4大レーベルのひとつ。
「絢香」「ウルフルズ」「indigo la end」「androp」など複数アーティストの配信を確認。こちらも積極的に配信している模様。
エイベックス系列
「EXILE」「三代目J Soul Brothers」「ケツメイシ」「E-girls」「globe」などの配信を確認。これで、国内4大レーベル中、ソニー系列を除く3レーベルの協力を確認。2015年10月23日に、Apple Musicでもソニー系邦楽の配信が開始されたことを確認しました。
KADOKAWA系
「KAGERO」「i love you orchestra」「EMILY STYLER」などの配信を確認。楽曲提供中の模様。
日本クラウン
「MAN WITH A MISSION」の日本クラウン所属時代の楽曲や、「アンダーグラフ」の楽曲が配信中なので参加レコード会社と判断。
日本コロムビア
「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」「ピアノゾンビ」など、複数の所属アーティストの楽曲配信を確認。
ただし、「木村カエラ」「氷川きよし」など一部のアーティストは、在籍時代の楽曲も配信していない模様。
<2015/09/05追記>
本日時点で、日本コロムビア時代に「Taiyo Yamazawa Works~music tree~」に参加した「木村カエラ」の楽曲が配信されたことを確認。
WALT DISNEY RECORDS
AKB48が歌った「SUGAR RUSH 」のテーマであったり、「DREAMS COME TRUE」が歌った「愛しのライリー」などが配信中。なお、ドリカムはディズニーの曲のみ配信されている状態
SPACE SHOWER MUSIC
複数のアーティストで配信を確認。そもそもSPACE SHOWER MUSICは、レーベルというよりは、事務所としての影響が強く、レーベル事業はインディーズ系の音楽が中心。
なぜか「AWA」や「LINE MUSIC」より参加アーティストが多い模様。
VAP
「Pay money To my Pain」の楽曲を確認。
しかし「coldrain」「fear and loathing in las vegas」「マキシマム ザ ホルモン」など、有名な所属アーティストの楽曲を現時点で確認できず。
ポニーキャニオン
「Hi-Fi CAMP」が、最後に所属したポニーキャニオン時代の楽曲が配信中であることを確認。その他、「アイドリング!!!」や「SuG」「工藤静香」といったアーティストの楽曲も配信中。
一方、「aiko」や「w-inds.」など一部のアーティストの楽曲は配信していない。
ミュージックマイン
「coaltar of the deepers」をはじめ、インディーズ系の楽曲配信を確認。
クリプトン・フューチャー・メディア
一部の「初音ミク」系の楽曲を配信中。しかし、曲によっては配信していない楽曲もあり、今のところ法則が不明。
チューンコア ジャパン
レーベルではないですが、TuneCore経由で楽曲を配信しているであろう複数のインディーズ系アーティストの楽曲配信を確認。
なんなら、インディーズ聴くなら「Apple Music」と、一押しできそうなくらいです。
こちらの記事を参考にしてください。
ドリーミュージック
サービス開始当初は確認できませんでしたが、「Silent Siren」「CODE-V」「ファンキー加藤」など所属アーティストの楽曲配信を確認できた
ただし「FUNKY MONKY BABYS」など一部アーティストは配信していない。
キングレコード
まず、キングレコードの代名詞と言えるAKB48の楽曲が配信されていないので、不参加ほぼ確定。
また複数のレーベルへ移籍したことがあるアーティストの配信状況をみると良くわかるが、例えばV系バンドの「kagrra」は、日本コロンビア時代の楽曲は配信中だがキングレコード時代の楽曲は配信していない。
<2015/10/23追記>
本日時点で、「akb48」の配信が開始されたことを確認しました!
JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
<2015/10/23追記>
本日時点で、「木村カエラ」「サカナクション」「スガシカオ」の配信が開始されたことを確認しました!
「木村カエラ」「サカナクション」「スガシカオ」「家入レオ」などが配信されていないことから不参加と判断。現在所属中の「餓鬼レンジャー」もインディーズ時代のアルバムのみ配信中。
ソニー・ミュージックエンタテインメント
無い。
国内4大レーベルの1つなのに、無い。
「西野カナ」「清水翔太」「UVERworld」「藍井エイル」などが無い。
<2015/10/23追記>
ついに、ソニー系の邦楽配信が開始されました!
「西野カナ」「清水翔太」「UVERworld」「藍井エイル」も配信されています!
テイチクエンタテインメント
<2016/11/8追記>
「ココロオークション」「天童よしみ」など、複数の所属アーティスト楽曲が配信されているので参加と判断。
ただし、「BEGIN」など一部アーティストは楽曲を配信していない模様
FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT,INC.
<2016/11/8追記>
「伊勢正三」や「Carat」や「アンダーグラフ」など、複数の所属アーティスト楽曲が配信されているので参加と判断。
徳間ジャパンコミュニケーションズ
<2016/11/8追記>
「ソナーポケット」「筋肉少女帯」「大槻ケンヂ」などの楽曲は配信されていないが、「吉幾三」「北原ミレイ」や、「Alice Nine(現A9)」の徳間ジャパン時代の楽曲など、複数の所属アーティスト楽曲が配信されているので、レーベルとしては参加と判断。
日本が誇るヘヴィメタルバンド「LOUDNESS」において、2002年〜2013年まで在籍した徳間ジャパン時代の作品も配信中。
トイズファクトリー
「ゆず」や「Mr.Children」の楽曲配信を確認できないが、「電波組.inc」など一部アーティストの楽曲は配信されているので、レーベルとしては参加している模様。
UKプロジェクト
<2016/11/8追記>
「ART-SCHOOL」「銀杏BOYZ」「GOING STEADY」といった所属アーティスト楽曲が配信されているので参加と判断。
おそらく楽曲を配信していないレコード会社・レーベル
次に、メインのアーティスを探すことができなかったため、おそらく楽曲を提供していないレコード会社をまとめてみました。
J-Storm(ジャニーズ事務所)
レーベルではないですが、当たり前すぎて、ジャニーズ系に言及するのを失念・・・。
「SMAP」「嵐」「TOKIO」「Kis-My-Ft2」「KAT-TUN」「Hey! Say! JUMP」「Sexy Zone」など、ジャニーズ事務所系のアーティストは全て配信していません。
例えば「Kis-My-Ft2」は、avex系のレコード会社、「Sexy Zone」はポニーキャニオンがレコード会社ですが、ジャニーズに関してはレコード会社関係なく、事務所として配信せず。これは、「AWA」や「LINE MUSIC」でも同様に配信していません。きっと事務所のポリシーですね。
A-Sketch(アミューズ)
<2015/08/29追記>
こちらもレーベルではないですが、「福山雅治」「ONE OK ROCK」「flumpool」など、所属事務所がアミューズのアーティストも配信されていません。
<2016年12月24日追記>
2016年11月14日にONE OK ROCKの楽曲配信が開始されていました!
例えば「福山雅治」は音楽レーベルとしては「ユニバーサル系」に所属ですが、事務所が積極的ストリーミング配信に取り組んでいないようです。こちらも、「AWA」や「LINE MUSIC」でも同様です。
判断が難しいレコード会社・レーベル
で、ここから3つは僕の力不足により、なんとも判断が難しかったレーベルです。
クリムゾンテクノロジー
そもそも所属アーティストを見つけられなかった。。。
ランブリング・レコーズ
「青木カレン」の楽曲を配信中だが、これを「邦楽」にくくるのは乱暴だと思う。そもそもレコード会社として邦楽を扱っているのか?
INPARTMAINT
「moskitoo」の楽曲を配信中だが、これも邦楽ではないだろう。
まとめて改めて感じたレーベルの壁
photo by Mike Kniec
少し本題から外れてしまいますが、今回まとめてみたことで改めてレーベルの垣根や壁を感じました。
Apple Musicには多くのレーベルが楽曲を配信していますが、それでも、同じアーティストの楽曲が活動時期に所属したレーベルの違いで、聴けたり聴けなかったりするのは残念です。
もちろんレコード会社やレーベルも権利ビジネスなので、彼らが所有する権利を正当に使うことに対しユーザーである僕らが文句をいうことはできませんが。
でも本音では、好きなアーティストの楽曲は全て聴きたいです。
最近になって、先日「BUCK-TICK」が発表したように、これまで所属した4レーベルの垣根を超えたアルバムをハイレゾ配信するといったニュースも聴くようになりましたが、やはりこの壁・垣根は大きいと思います。
こういった音楽配信サービスだけでなく、メジャーで活動したバンドさんがインディーズに戻ってくるといったことも最近では見かけるようになりましたが、そこにはどうしても楽曲の原盤権が絡んだレーベルの話が出てきてしまいます。
そもそもバンド側は、こういった話を一切気にせず音楽を作って演奏するだけなので、後から揉めることが多いと思うんですよね。僕も実際知りませんでしたし。
まぁこのあたりのことはまたまとめようと思います。
Apple Musicは、インディーズ系が充実!
さて、話を戻してApple Musicの品揃えです。
サービス開始当初は正直微妙なラインナップでしたが、どんどん参加アーティストやレコード会社も増えてきていますね。
特にインディーズ系のアーティストは、ライバルのサービスにない曲が配信されているなど、謎の品揃えを発揮しています。
有名な「モンゴル800」が所属する「HIGW WAVE」や、「金子ノブアキ」や「Def Tech」が所属する「Euntalk」も「Apple Music」では聴くことができます。他にも、「Super Fuji Disk」といったインディーズ系のレーベルも参加していたり、意外とApple Musicの品揃えが光ります。
また、先日も紹介しましたが、TUNECORE JAPANが配信対応したことにより、もっとディープなインディーズ系も聴くことができるようになると思います。
今のところ、邦楽を存分に楽しむなら「AWA」、インディーズ系や洋楽楽しむなら「Apple Music」、友達と楽しむなら「LINE MUSIC」というのが僕の中での評価です。
無料期間が終わった後に「AWA」か「Apple Music」のどちらを続けるか悩みますねぇ。