日本ではあまり馴染みのないサービスかもしれませんが、米国で無料のインターネットラジオサービス「iHeartRadio」を展開しているiHeartMedia社が、2017年1月に有料の音楽配信ラジオに参入すると発表しました。
ちょうど先週、インターネットラジオの大手「Pandora」が、楽曲のスキップやリピート再生、オフライン再生などが可能になる有料サービス「Pandora Plus」のサービスを発表しましたが、それと同じサービスに参入するようです。
ラジオのサービス概念を変えるか?
前回の「Pandora Plus」もそうですが、iHeartRadioも24時間365日、ユーザーの好みを学習しながらオススメの音楽を流しつづけるサービスを展開しています。
「ラジオ」というだけあって、気に入った曲があっても繰り返して聞くことはできませんし、反対に気に入らない曲があってもスキップすることはできませんでした。
テレビもそうですが、こういった「受動型」といわれるサービスは、好きな音楽を指定して聴くことはできないものの、自分の知らない音楽との出会いであったり、今まで聴く機会のなかったジャンルの音楽を知ることができるメリットがあります。
そういった「受動型」サービスのメリット(いわゆるレコメンド機能)を残しつつ、気に入った曲をリピートしたりと「能動型」に近いサービスの良さも取り入れた、新しいインターネットラジオを目指しているようですね。
記事元のBillboardでも紹介されていますが、「ラジオ視聴体験を高める」ことを目指して、サービス概念を変えにかかっているようです。
価格やサービス詳細は案内されていないようですが、音楽ストリーミングによって息を吹き返しているアメリカの音楽業界において、ラジオ型サービスの今後の動向も注目です。
- Source:
iHeartMedia Announces Plans for Its Entry Into Paid Streaming