イギリスの調査会社「MIDiA」が、最新のサブスクリプション型音楽ストリーミング配信サービスの市場シェア・動向に関するレポートを発表しました。
MIDiAはこれまでも様々なレポートを紹介していますが、今回世界の30カ国・地域を対象に音楽サブスクリプションサービスによる収益や加入者数、加入シェアなどを発表しています。
有料のレポート詳細では、例えばSpotifyがカナダでどのくらいの有料加入者を獲得しているか、Apple Musicをドイツで利用しているユーザーはどのくらいいるのか?中国のQQ Musicの利用者数は?など細かなレポートがあるようですが、今回は公開されている範囲でハイライトの数字を紹介していきます。
1億3260万人の有料音楽ストリーミングサービス利用者!
ここからは公開されているハイライトの数字とともに、過去記事などと合わせて現状を紹介していきます。
- 2016年末には1億3260万の音楽加入者があり、2015年の7,680万人から6000万人弱の増加
- 2016年第4四半期において、Spotifyの加入者は市場シェアの35%であり、売上高は2,766百万ドルに
- 2016年末時点でApple Musicの加入者数は世界で2番目に多く、市場シェアは15.6%で売上高は912百万ドルに
- 2016年、アップルはApple MusicとiTunes(ストリーミング+ダウンロード)を合算すると、デジタルミュージック市場のシェアは最大に
- アメリカは引き続き世界最大の音楽市場であり、Spotifyが市場の38%を占めてトップに
- イギリスはヨーロッパ最大の音楽ストリーミング市場であり、Spotifyが市場トップシェアに
- 中国のサブスクリプション型音楽配信サービスの加入者数はQQ Musicを中心に世界で2番目だが、収益面ではわずか13位に
- 日本は世界で3番目に大きなサブスクリプション型音楽配信市場であり、Amazon Prime Musicが最大のシェアを占めています
- ブラジルはラテンアメリカ最大の音楽ストリーミング市場
こういった内容がレポートされています。
日本のサブスクリプション型音楽配信市場が世界3番目という点も驚きですが、市場規模から考えると当然かもしれませんね。日本の音楽市場デジタル化が、どこまで加速していくのかも見逃せません。
「SpotifyとApple Musicの競争」「中国の音楽市場と収益」「ラテンアメリカ圏の音楽市場への貢献」などは、2017年〜2018年への音楽市場を語る上で非常に重要なキーワードになってきそうです。
Source:
ANNOUNCING MIDIA’S STREAMING SERVICES MARKET SHARES REPORT