米Dubset Media Holdingsは、Appleとの提携を発表し、これまでは著作権の問題から音楽配信サービスで配信できていなかったリミックス・トラックやDJミックスの楽曲を、Apple Musicで配信すると発表しました。
Dubset社が保有する独自のトラック解析技術「MixBank」を利用することで、リミックスされた楽曲を解析・識別し、、リミックス・トラック内で使用されている音楽のレーベルやパブリッシャーにライセンス・ロイヤリティを支払うことが可能ということです。
EDM楽曲の著作権管理・ロイヤリティ支払に対応
これまでは、リミックスされた音源は原曲の著作権の観点から、音楽配信をすることが難しい状態が続いていました。
昨日からEDMのことばかり書いていますが、実際にEDMの現場では、多くのトップDJからクラブでパフォーマンスをしているDJ、一般のユーザーまでもが、様々な曲をリミックスしてひとつの曲とし、人気を集めています。
Dubset社のCEO Stephen Whiteによると、「多くのリミックス曲は、一曲の中で25-30曲を利用している」といい、それぞれの曲だけで25-30のレコード会社、2-10のパブリッシャーにロイヤリティを支払う必要があるとしています。
今回の取り組みにより著作権管理・ロイヤリティ支払の問題を対処できるようになるので、Apple Musicでのリミックス・トラックの配信が可能になりました。
まずはApple Musicでの独占配信になるようですが、今後はApple Musicを皮切りに、様々な音楽配信サービスに向けて、リミックス・トラックを配信していく予定とアナウンスされています。
Apple Music, Dubset Partner to Stream Previously Unlicensed Remixes and DJ Mixes: Exclusive