人によっては今更の話題かもしれませんが、音楽における「落ちサビ」や「大サビ」の意味や定義について調べたことをまとめています。
はじめに「落ちサビ」の意味や定義について紹介し、その後に人によって捉え方に揺れがある「大サビ」の意味や定義について紹介していきます!
それでは、いってみましょう!
音楽での落ちサビとは?意味や定義を紹介!
普段からバンド活動をしている人に限らず、音楽を良く聴いている人であれば、だいたい決まりきった曲の構成って分かると思います。
もちろん変態構成の曲もありますが、無難なJ-POPなどに多い構成としては、イントロから始まって「Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→Cメロ→サビ」みたいな構成が一般的です。
この「Cメロ」にあたる部分、最後のサビをより一層盛り上げる要素として非常に重要な役割を果たしています。
「Cメロ」以外に最後のサビを盛り上げる手法として「落ちサビ」があり、「落ちサビ」の意味は「サビと同じメロディラインを演奏するが、楽器の音量を落としてボーカルのみで表現する」ことを指しています。
こうすることで、ボーカルのみで歌ったサビメロディから、最後のサビに入るタイミングで楽器全体の音が加わることで、より最後のサビにインパクトを残すことができます。
実際にJ-POPでもよく「落ちサビ」を使った曲はあります。みなさんも意識していないだけかもしれませんが、実は好きな曲がこの「落ちサビ」を使っていたりすると思います。
実際に落ちサビが使われている曲を紹介
せっかくなので、2022年の最新曲で「落ちサビ」が使われているナンバーを紹介していきます。
ダンスホール - Mrs. GREEN APPLE
2分40秒〜が落ちサビです。楽曲構成としては、サビ→イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→間奏→落ちサビ→ラストのサビと、お手本のような構成です。加えてこのナンバーは大サビに転調を用いることでよりインパクトを出しています。最後のサビでの転調もJ-POPでよく使われる手法ですね。
ピアス - クボタカイ
2分26秒〜が落ちサビです。そもそもが静かめな曲なので変化も少ないですが、サビメロディの後ろでなっている楽器隊が、単音ギターのアルペジオ風→ピアノとベースで少し肉付け、からの全楽器が入った最後のサビとすることでインパクトをつけています。
大サビの意味や定義、「間奏やCメロ派」がいる?
次は大サビについてです。
最初は2016年に、本当に何気ないことだったんですが、「大サビ 意味」って検索したんですよ。そしたら、こんな結果が表示されるじゃないですか。
Cメロという新規歌詞パートが導入された後に大サビに入る楽曲がJ-POPに多く見られるが、このCメロの箇所が大サビであるという説*1を採るミュージシャンが多い。
引用元:Hatena Keyword
・・・・まじで?
さらに調べていくと、少し古い記事ですがこんな内容も。
大サビとは曲の後半で、最後のサビの前に挿入される、独自のメロディーのこと。繰り返し出てきたサビとは違う、新しいメロディーが出てくることで、最後のサビをより新鮮に、印象的に聴かせられるテクニックだ。
引用元:Real Sound
・・・・いやいや、マジで!!??
最後のサビの前に挿入される独自のメロディーは、邦楽でいうところの、いわゆる「Cメロ」とか「落ちサビ」でしょ?
僕の中で「大サビ」の意味は、「曲の終わりの最後のサビ=一番盛り上がる部分」だったのですが、どうも人によって違うみたいですね。
本当にこの部分を「大サビ」として使っている人がいるのか、軽くTwitterを覗いてみました。
Twitter上で「大サビ」を検索してみた結果
それでは、Twitterを覗いたまとめを紹介してみます。
・・・軽く調べただけですが、2019年時点でも多くの人が「大サビ=曲の終わりの最後の盛り上がる部分」として使ってますね。
「Cメロから大サビへの盛り上がりが最高〜」って、言ってますね。
「Cメロ→大サビの流れ」みたいな書き方してるね。
やっぱり、「大サビ=曲の終わりの最後の盛り上がる部分」じゃないですか。
決めつけるのは乱暴かもしれませんが、「Cメロ(曲後半に出てくる新しいメロディー)=大サビ」という意味で実際に使っている方いらっしゃれば、是非教えてください。
まとめると
いかがでしょうか。
「落ちサビ」の意味や定義は共通認識が多いですが、「大サビ」についてはいろんな捉え方をしている人がいますね。
僕が知らないだけで、プロの音楽現場では「Cメロ(曲後半に出てくる新しいメロディー)=大サビ」なのかもしれません。
とはいえ、リスナーになるであろう人たちが「大サビ=曲の終わりの最後の盛り上がる部分」という意味で使っている以上、これが現在における大サビの意味といえますね。
そして今回紹介したように、2019年時点でも「大サビ=曲の終わりの最後の盛り上がる部分」として使っていますね。
言葉の定義は変わるものなので、いつの日か「大サビ」の意味も変わってきているかもしれませんが、小さな発見でした。