久しぶりにYouTube Musicで出会った海外バンドレビューです。
過去に「Slaves」として紹介したことがあるポストハードコア系バンドが、フロントマンを新しく迎えバンド名を「Rain City Drive」と改名し、同タイトルのアルバム「Rain City Drive」をリリースしていたので紹介していきいます。
ハードコア調はだいぶ減りましたが、R&Bっぽさ、クリーン要素が増えて僕好みな一枚なのでオススメしていきます。
Rain City Driveとは
Rain City Driveは、2014年に「Slaves」の名前で活動を介ししたアメリカ発のロック・バンドです。
「Slaves」名義でも過去に4枚アルバムをリリースしていましたが、ボーカルを新しく迎え2021年にバンド名を「Rain City Drive」に変更し活動をしています。
2022年7月にバンドとしては5作目、新体制としては初のスタジオ・アルバム「Rain City Drive」をリリースしました。
それでは一曲ずつ紹介していきます。
Waiting on You
初っ端からパンチの効いたギターサウンドに引き込まれるリードナンバーですね。
ボーカルが歌いだしてからもクリーンな要素が多めで重たすぎないポストコアっぽさが存分に出ています。
サビに入ってからは曲のタイトルを叫ぶというめちゃくちゃキャッチーな仕上がりに。
アルバムの一枚目として最高のナンバーですし、この曲が一曲目じゃなかったらきっとアルバム通しで聞いてなかったと思います笑
そのくらい引き込まれるには十分なナンバーです。
Gardens of Misery
一曲めと対比してか少し落ち着いた雰囲気が2曲目に。
ジャリジャリしたベースの音作りを中心としたグルーヴ感たっぷりのミドルテンポのナンバーです。
ボーカルのメロディラインだけ抜き取るとバラードっぽいのですが、ベースを中心とした楽器隊のおかげか十分重たい仕上がりに。
ベースを弾いていた僕としては、お気に入りのナンバー。
Dreams
続いて、めちゃくちゃキャッチーなメロディラインの一曲がきます。
ぶっちゃけクリーン過ぎるので好みは分かれるかもしれません笑
個人的にはここまでキャッチーな曲がはそこまで好きではないのですが、でもこれはこれでとても聞きやすく、ポストコア系のバンドを初めて聞く人とかにも良いかもですね。
ラスサビ前のお決まりブレイクは、来ると分かっていても気持ちいいです。
Dying For
またまたメロディックなボーカルラインの1曲が続きます。
繰り返しになっちゃいますが、ここまでキャッチーな曲はあんまり・・・なんですよね笑
「ポストハードコアのバンドだ!」って期待値で入っちゃうと、ちょっとあれってなるかもしれませんが、でもボーカルの声とかメロディとか非常に聞きやすいので、これはこれでめちゃくちゃ良い曲なんですよね。
物悲しい雰囲気とか曲の終わり方とか含めて、これはこれで素敵な一曲。
Nothing Left
やっぱ僕は重ための曲が好きなのか、この曲はイントロから最高です。
R&BっぽいAメロ・Bメロを重低音で繰り広げてからサビで一気に盛り上がっていく・・・最高ですよね。
シンプルな構成がゆえに非常に耳に残りやすいナンバーで僕としてはツボにハマっています。
やっぱ結局キャッチーな曲が一番なんだよなぁ笑
Psycho
ちょっとこれまでの曲とは雰囲気が異なるナンバーが6曲目にきます。
ラップ調とR&Bを組み合わせていて独特な雰囲気が出ています。
約2分50秒と非常に短く、曲の展開もそんなに多くはないですが、自然と耳に残ります。
なんかバンドサウンドというよりトラック系のナンバーですが、これはこれでありかもと思った一曲でした。
Cutting It Close
再びバンドサウンドに戻ってのナンバーが7曲目に。
全体的に言えることですが、重たいバンドサウンドと対比してのクリーンなボーカルが良いですよね。
グロウルやシャウトを担当するボーカルがいないので物足りないと思う人もいるかもしれませんが僕は好きです。
Blood Runs Cold
8曲目に、7曲目と引き続きって感じで似たような雰囲気のナンバーが続きますね。
ぶっちゃけ7曲目の「Cutting It Close」と続きで聞くと違いがそこまで分からないかもしれません笑
ただ、安定して「重たい楽器隊」「クリーンボーカルのメロディライン」という組み合わせが続くので非常に聞きやすいです。
何回も言いますが、僕はキャッチーな曲が好みなので流れで聞き続けられますね。
Eternity
引き続きボーカルのクリーンなメロディを際立たせたナンバーが続きます。
曲の雰囲気がリズムを刻む感じになっていたり要所要所に重ためのアクセントを付けたりしているので、曲の雰囲気としては、また違った顔を見せてくれています。
先程も書きましたが、良くも悪くもクリーンボーカル一人での勝負なので、どうしても同じような雰囲気の曲が続くと少し気になってしまう人もいるかもですね。
Ophelia
ここまでの3曲とは一点して、急に重たいバンドサウンドで始まるナンバーです。
重たいイントロ終わりのAメロはクリーンボーカルのメロディパートですが、サビに入ってからは重たい楽器隊+クリーンボーカルというこのバンドの醍醐味を味わえます。
全体を通してはボーカルのメロディ勝負な感じはしますが、ここまでの3曲とは明らかに楽器隊の重さが違うので、一味違った一曲として聞くことができます。
ベタベタですが、ラスサビ前のギターリフとか大好きです笑
If I Was Right
アルバムの締めを飾る一曲は、急にアコギで始まります笑
完全に歌モノで勝負してきており、クリーンボーカルを存分に活かしたエモい一曲ですね。
楽曲後半はバンドサウンドも入ってきますが、往年のハードロックバンドがバラードを演奏しているような雰囲気が出ています。
もう何回も書いてますが、このクリーンボーカルで勝負をしていくという意味では、締めに一曲として良きナンバーでした。
まとめると
まぁ正直なことをいうと、1曲目「Waiting on You」の期待値で入った手前、他の曲は少し物足りないところもありました。
個人的には、やはりもうちょい重たいバンドサウンドが欲しかったなーというところです。
でも全体的に非常にキャッチーで聴きやすく、この手のジャンルは好きな音楽なので良きアルバムとして2022年夏はヘビロテをしてました。
引き続き音楽業界においてバンドサウンドは厳しい時代が続きますが、いつか日本にも来て欲しいなぁ。