日本レコード協会は11月25日、2016年7~9月期の有料音楽配信の売り上げ実績を発表しました。
それによると、Apple MusicやLINE MUSIC、AWAといった、いわゆる月額サブスクリプション型の定額制音楽配信サービスの売上高が、前年同期比160%の51億8100万円になっており、四半期単位でも過去最高の売上高となっています。
有料音楽配信はサブスクリプション型へシフトが進む
国内の有料音楽配信市場は、2016年4月〜6月期にサブスクリプション型が初めてシングル曲のダウンロード売上高を抜きましたが、今回さらに差が開きました。
7月〜9月期のシングル曲ダウンロード売上は42億600万円でしたので、その差は約10億円近くになっています。
成長率で見ても、シングル曲のダウンロードは前年同期比93%ですので、サブスクリプション型への移行が進んでいますね。
11月からは世界最大の定額制音楽配信サービス「Spotify」も国内で本格サービスを開始しましたので、この差は今後広がる一方でしょう。
2016年7月-9月期の有料音楽配信売上
配信形態 | 金額 | 前年同期比 |
---|---|---|
シングル曲ダウンロード | 42億円 | 93% |
サブスクリプション | 51億円 | 160% |
2016年通期の売上もサブスクリプション型の売上が最大になる見込み
すでに2016年1月〜9月期の時点で、シングル曲のダウンロード売上は130億円、サブスクリプション型の売上は145億円となっています。
2016年1月-9月期の有料音楽配信売上
配信形態 | 金額 | 前年同期比 |
---|---|---|
シングル曲ダウンロード | 130億円 | 91% |
サブスクリプション | 145億円 | 175% |
10月-12月期もサブスクリプション型の売上は増え、ダウンロード型の売上は減ると予想されますので、2016年通期で見ても、有料音楽配信の最大売上はサブスクリプション型になると思われます。
世界的に見てもダウンロード型からサブスクリプション型・ストリーミング型への移行が進んでいますが、2016年は日本の音楽市場においても転換期になりそうです。
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