12月21日、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、高音質なデジタル・オーディオ・フォーマットDSD5.6MHをはじめとするハイレゾ音源のライブ・ストリーミングサービス「PrimeSeat(プライムシート)」を、2015年12月23日より提供開始すると発表しました。
いやー、今年は「音楽のストリーミングサービス」が山ほど話題になりましたが、ついに「ハイレゾの音楽ストリーミング」が実現する時がきましたね。
ダウンロードからストリーミングへ
これまでも、「OTOTOY」や「e-onkyo music」などといったハイレゾ音源の音楽配信サービスは登場していましたが、全て「ダウンロード方式」での音楽提供でした。理由としては、ハイレゾ音源は通常のCD音源に比べて膨大なデータ量を持っているためです。
IIJは今年に入ってからKORGやソニーなどと協力して、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの協力を得て、ハイレゾ(DSD5.6MHzフォーマット)でライブ配信する公開実験など実施していましたが、ついにストリーミングサービスの商用化を実現したようです。
視聴には、KORGが開発する専用のソフトウェア「PrimeSeat」が必要で、音源のフォーマットなどによっては、対応DACなどが必要になる場合もあるようですが、ハイレゾ・ストリーミングサービスの第一歩ですね。
ストリーミングにおける「音質問題」が解決するか
この技術が広まっていくのか、はたまた他の企業が新しいハイレゾ・ストリーミングサービスを実現するのかわかりませんが、こういった技術が広まることにより、現在ストリーミングの問題といわれている「音質が悪い」という課題が解決する日は、そう遠くなさそうですね。
僕は正直、現状のストリーミング音源でも満足していますが、やっぱりハイレゾ音源を聴くと圧倒的に音楽の空間や広がりが違うと感じます。気になる人は、ビックカメラやヨドバシカメラに行って、ハイレゾの体験コーナーを覗いてみてください。さすがに「違うな」と感じるはずです。
IIJのプレスリリース内でも
しかし、インターネットで配信する音は、通信帯域の制約からそのデータが圧縮や変換等されている場合が多く、音質面での改善が課題となっていました。
〜中略〜
本サービスを通じて、躍動感ある良質な音をより多くの方々にお届けしてまいります。
とのコメントがありましたので、今後どういう風になっていくか楽しみです。