前身バンドを経て、2014年4月から活動開始したポップバンド「コハクノアカリ」さん。
都内のライブハウスを中心に活動を行っている。
このバンドさん、たまたまYouTubeに公開された「fantasy」という曲のPVを見て知ったのだが、むちゃくちゃ良い音楽。バイオリンの効果もあってか、すごく落ち着いた気分になれる。
僕の中で「バンド」の枠を超える、優しい音楽
少し大げさかもしれないが、そう感じる。
僕は頭が硬く固定観念だらけというか、バンドといえば激しめだったりアップテンポなロックサウンドをイメージし、そういった音楽を好んで聴く傾向がある。基本的に広く浅く聴くタイプではあるものの、たぶん過去にいろんなバンドさんを紹介した記事を見返しても、ロック系の場合は特に熱量がこもっている気がする。
そんな中でこのバンドさんの音楽に出会った。
このバンドさんの音楽は、「バンド」という枠にありながら、まるでクラシックのような優しい演奏をされている。
バイオリンとピアノパートがあるのでそういう印象になるのかもしれないが、それを差し引いても各パートの演奏やボーカルさんの声を含めて、本当に優しい音楽という印象だ。もちろんベースやギターといった電子サウンドも存在感を出しているしドラムもフルセットで演奏されているので、スタイルとしてはやっぱりバンドだ。
バンドという枠・編成にありながら、本当に心が温まる音楽を演奏されているので、是非聴いてほしい。
愛の底
YouTubeに公開されている一曲。
ベースのウォーキングフレーズや、それに乗っかるギターにピアノ、透明感のある優しい歌声のどれをとっても素敵だ。
はっきり言って、かなり好きだ。
曲全体としても非常によい音楽だが、この曲で僕が一番気に入ったところは、間奏終わりのCメロから大サビにつなぐ部分だ。
Cメロはアルペジオを使った空間系ギターとドラムやピアノで構成されているので、ここだけ聴くとありがちなロックバンドだ。でも、そこから効果的なつなぎのバイオリンを入れて、再び元の曲調に戻っていく。「俺たちは、どっちのジャンルも演奏できるんだぜ!」って感じの曲構成で、本当に僕のツボにはまった。
ちょっとしたオシャレなバーとか、高層ビル街にある夜景の見えるレストランで演奏されてそうな音楽だ。
fantasy
2015年10月10日発売予定のニューアルバム「Love is fantasy」に収録されている一曲でYouTubeにPVが公開されている。
ってか、この記事書いてるのが10月9日なので、アルバム発売は明日だ!
こちらもバイオリンとピアノが前面に出ている優しいバラード調の一曲。
僕はピアノの音が大好きなので、本当に聴き入ってしまった。
この曲、全体的にゆったりと進むのでベースやギターの音はそれほど前には出てこないが、要所で効果的な決め音を出しているところが本当に渋い。例えばサビの真ん中でバイオリンと単音ギターがなっている部分などは、ギターの音がとても印象に残る。
そして曲の終わり方も、先ほど紹介した「愛の底のCメロ」ではないが、やはり一捻り入れているあたりもニクい。
今回紹介した2曲は、どちらも落ち着いた雰囲気の曲だが、他の楽曲もかなり好きな感じのバンドさんなので、今後注目していこうと思う。
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