毎日のように、何かしらの話題が出てくるApple Music。
先日、テイラー・スウィフトの意見を受けて3ヶ間の無料期間中もアーティストに印税を支払うと発表したAppleですが、その時は具体的な金額について触れていませんでした。
今回、その金額が1再生あたり$0.002=約0.24円になると海外ニュースサイト、DIGITAL MUSIC NEWSが報じています。
印税を払うは払うけど・・
これまでも定額制音楽配信サービスについては、アーティストに支払われる印税の額が度々話題(問題?)になってきました。
例えば、定額制音楽配信サービスの先駆けともいえるSpotifyのアメリカ国内における印税単価は、1再生当たり$0.0048(約0.60)円と言われています。また、Spotifyは無料の広告付きサービスも展開していますが、この印税単価は有料サービスの約5分の1と言われていますので、だいたい0.12円くらいでしょうか。
約0.24円・・・似たような額でいっていますね。
記事元によると、Apple Musicについては、インディーズ系のレーベルとメジャー系レーベルでは違ったレートが適用されるかもしれないとなっていますが、サービス開始まであと1週間を迎えた段階で、まだまだ落ち着かなさそうな雰囲気が出ています。
テイラー・スウィフトはどうするのか
さて、結局テイラー・スウィフトは、最新アルバム「1989」をApple Music上で配信するのでしょうか?
これまでも彼女は、定額制音楽配信サービスはアーティストに対して正当な収益が支払われないとして、「Spotify」からアルバム「1989」を取り下げました。一方、ラッパーのジェイ・Zが手がける「TIDAL」では、Spotifyの5倍もの印税を支払っていると言われており、こちらでは「1989」を含む全ての楽曲を配信しています。
このままでは、Apple Musicの無料期間中はSpotifyの無料版とさほど変わらない印税になるので、結局「1989」の配信を取り下げそうな気がします。
テイラー・スウィフトの、音楽・クリエイティブに対する正当な対価を求める戦いは、まだまだ終わらなさそうです。
<2015.06.26追記>
テイラー・スウィフトは、自身のTwitterで「1989」をApple Music上で配信することを表明しました!
After the events of this week, I've decided to put 1989 on Apple Music...and happily so.— Taylor Swift (@taylorswift13) 2015, 6月 25
This is simply the first time it's felt right in my gut to stream my album. Thank you, Apple, for your change of heart.— Taylor Swift (@taylorswift13) 2015, 6月 25
Source:
Breaking: Apple Paying Just $0.002 Per Stream During Its Free Trial Period…
TIDAL Says They’re Paying Artists 5 Times As Much as Spotify…