2016 年3月結成のバイオリン・ロックバンド「THE THEATERS」さん。
以前このメディアで「BLANK BUCKET」というバイオリン・ロックバンドを紹介したことがあるが、残念ながら解散してしまった。
しかし、この「BLANK BUCKET」でバイオリンを演奏していた方が、新しいバンド「THE THEATERS」で活動している。
うん、やっぱりバイオリンの音が曲をリードしていてカッコイイ。
バイオリンと感情的なメロディーが印象に残る
今回は、発売中の1st シングル「愛を込めて」に収録されている3曲「愛を込めて」「here」「land(e)scape」を全て聞いたが、どの曲もやっぱりバイオリンが前面に出てきていて素敵だ。
特に「land(e)scape」なんかは、イントロからバイオリンが良い意味で、かなり荒ぶっている。ちょっと想像もしていなかったので正直驚いた。
それでいてAメロやBメロでは、語りかけるようなボーカルさんのメロディラインがはっきり出てくるし、ギターサウンド・ベースサウンドも健在だ。本当に、キレイにバイオリンとバンドサウンドが合わさっていると感じた。
2曲目に収録されている「here」も歌ものギターロックかと思いきや、しっかりリードサウンドとしてバイオリンが出てくる。
僕はバンドでシンセサイザーを弾いていたけど、ストリングス系の音色を使ったところで、鍵盤で弾いている限りどうしてもノッペリとした音になってしまい、なかなかキレや伸びを使い分けて演奏できなかった。
そういう意味では、「バイオリン」がパートにいるだけで、他のバンドには作れないサウンドを演奏できることになり、そういった持ち味が十分出ていると感じた。
愛を込めて
発売中の1st シングル「愛を込めて」のリード曲で、YouTubeにMVも公開されている。
広がりのあるバイオリンから始まるこの曲は、これぞバイオリン・ロックという印象。
イントロだけでなく、Aメロ後半やBメロ後半でもバイオリンはリードサウンドになっていて、サビに入ってからもボーカルとぶつからない程よい旋律で存在感を出している。
楽曲自体はメッセージ性の強いロックナンバーに仕上がっていて、「邦楽ロック」+「バイオリン」がキレイ合わさっているナンバー。