昨今、特に日本の音楽シーンを圧巻している「EDM」、海外では「ブームは終わった」といった報道なども出たりしていますが、その音楽的特徴も少しずつ変化してきています。
これまでは全身を使って踊りたくなるような「パーティ・アンセム系」がメインストリームでしたが、現在「Next EDM Genres」として幅広い層から支持を得ているダンス・ミュージックのジャンルが「トロピカルハウス(tropical house music)」です。
EDMのサブジャンルとして2014年頃に登場し、2015年には世界中のフェスで流れるようになり、2016年は本格流行と言われている「トロピカルハウス(tropical house music)」を、今更ながらに聴いてみました。
トロピカルハウス(tropical house)って、どんな音楽?
聴いた限りのイメージですが、「Tropical」の言葉通り、暖かく常夏のビーチを連想させるサウンドですね。
「House」と聞くと、冷たい電子音を中心としたドライな音楽の印象が強いですが、このトロピカルハウス(tropical house)は、100BPM前後の心地よい四つ打ちバスドラビートに、エレクトリック系ピアノやホルン系のシンセサイザー・柔らかくアコースティックなギターサウンドなどが乗っている音楽です。
これまでの「パーティ・アンセム系」と比較しても、「House」ならではの落ち着いた雰囲気を出しつつも、さらにはクラブやバーといった太陽の当たらない場所で流れている本格的な「House」と比べて、トロピカルハウス(tropical house)は本当に太陽が照りつける南国のビーチで流れていそうな音楽です。
日本で流行るとすれば来年の夏になりそうな気もしますが、ビーチ系フェスで存在感を出しそうですね。
ポップ・ミュージックのRemixが魅力の一つ
トロピカルハウス(tropical house)の大きな魅力の一つとして、有名ポップアーティストの楽曲をトロピカル・サウンドにリミックスしたトラックが多いこともあります。
トロピカルハウス(tropical house)のブーム火付け役となったノルウェー出身の「Kygo」がリミックスした「Ed Sheeran:I See Fire」はYouTube上で、6000万回以上再生されています。
Ed Sheeran - I See Fire (Kygo Remix)
また、「Marron 5 feat. wiz khalifa:Payphone」や「Coldplay:adventure of a life」といった、誰もが知っているポップチューンをリミックスしたトラックが登場していますので、こういった点も大きな魅力の一つです。
Marron 5 feat. wiz khalifa:Payphone(Matoma Remix)
Coldplay:adventure of a life(Matoma Remix)
耳の早い人は今年の夏に向けて既に聴きまくっているかもしれませんが、バンドシーンに取り入れてくる人も出てくるかもしれませんね。
Tropical House Session | Fall Mix