先日「FreshTunesがTuneCoreの競合かもしれない」と紹介する記事を書きましたが、もっと身近に、競合となる音楽配信代行サービスが発表されていました。
その名も「BIG UP!」。
avexグループのエイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社が手がけるサービスで、2016年10月27日より正式なサービスを開始するようです。
今回はその機能や配信代行が可能な音楽配信サービスを見ていきます。
BIG UP!はアーティストにとって必要なサービスを全て提供
「BIG UP!」は、簡単な操作で世界112ヵ国へ自分の音楽を配信可能なだけでなく、販売状況を詳細に確認できるレポート機能、アーティストのWEBサイトを簡易に制作できる機能、CDやグッズなどの受託製造やオンラインサイトでの販売など、現代の音楽アーティストにとって必要な機能やサービスを、全て1つのプラットフォーム上で実現できるサービスです。
さらには、音楽出版社への楽曲登録、プロのディレクターによる音楽制作のサポート、楽曲のマスタリングに加え、VRコンテンツやMVの作成に加え、ライブ配信といった映像サービスなど、様々なサービスを利用できます。
これまでは、例えば音楽配信代行サービスであれば「TuneCore」を使って、グッズの販売は「Amazon」を使って、WEBサイトは自分で作ってと、アーティスト活動にとって必要なサービスはバラバラのプラットフォームを利用する必要がありました。
そういった悩みを解決するためのサービスが「BIG UP!」というところですね。
サービス紹介動画
気になる利用料や代行が可能な音楽配信サービスは?
音楽配信代行サービス利用料
BIG UP!のFAQによると、音楽配信代行サービスを利用する場合、以下の通り利用料(価格は税抜き)が必要なようです。
配信期間 | <シングル> | <アルバム> |
---|---|---|
1年間 | 1,380円 | 4,500円 |
2年間 | 2,600円 | 8,150円 |
3年間 | 3,700円 | 11,750円 |
最大の競合になるであろう、TuneCoreより僅かに安いところがポイントでしょうか。あまり変わらないですが。
BIG UP!で代行が可能な音楽配信サービス
こちらもFAQにて案内されている内容ですが、現時点で配信が可能な音楽サービスは以下の通りです。
- Apple Music
- AWA
- dヒッツ powered by レコチョク
- dミュージック月額コース
- Google Play Music (サブスクリプション)
- kkbox
- LINE MUSIC
- OTORAKU
- Rakuten Music
- replay
- Spotify
- ニンテンドー3DS™ レコチョク『コミュニティ』機能
- うたパス
- スマホでUSEN
- ひかりTVミュージック(サブスクリプション)
- レコチョク Best
- Amazon.co.jp MP3ダウンロードストア
- dミュージック powered by レコチョク
- GIGA MUSIC
- Google Play Music (ダウンロード)
- HAPPY!MUSIC+
- iTunes Store
- JOYSOUND
- mora
- mu-mo
- music.jp STORE
- My Sound
- TSUTAYAミュージコ♪
- オリコンミュージックストア
- ドワンゴジェイピー
- ひかりTVミュージック(ダウンロード)
- レコチョク
で、結局アーティストは使うべきなの?
僕は現役のバンドマンではないので利用することはないと思いますが、素直に便利なサービスだと思います。
TuneCoreを紹介した時にも書きましたが、以前は音楽配信だけでもAppleやAmazonなどと個別に対応していたので、それをまとめてくれるTuneCoreが登場しただけでも素晴らしいと思いました。
それに加えて、現代のアーティストにとって必要なWEBサイト作成や、CDやグッズのオンライン販売・EC機能など、トータルでサービスを提供してくれる点は非常に魅力的です。
すでにWEBサイト作成や音楽配信を自分たちで行っているアーティストが乗り換えるまでの魅力があるかは不明ですが、これからゼロから始めるというバンドやアーティストは、使ってみるのはアリかもしれません。
Source:
誰でも世界中に音楽配信が可能に!アーティストやクリエイターの音楽活動をサポートするマルチマネタイズプラットフォーム「BIG UP!」開始!!
BIG UP!