米Bloombergなど複数のメディアによると、世界最大の定額制音楽配信サービス「Spotify(スポティファイ)」は、2018年前半にもニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場を目指し、米証券取引委員会(SEC)に上場を申請したとのことです。
長年にわたって上場が噂されてきたSpotify、今年はついに実現しそうです。
このまま赤字上場か、それとも黒字化へ明るい話題があるのか
株式上場(IPO)は、その企業が今後どの程度成長していくかも考慮するので、赤字上場自体が悪いことではないのですが、2017年6月に公開された2016年のSpotify事業報告書によると、Spotifyの2016年年間売上は前年比52%増の約29億3000万ユーロ(約3600億円)で、純損失も前年比約2倍の約5億5700万ユーロ(約691億円)に拡大しています。主なコストはアーティストや音楽出版社へ支払う著作権料で、無料プランで集めてきた1億人以上のユーザーによる音楽視聴が高コストになっている状態です。
僕は正直、無料プランで聴かれる音楽に対するロイヤリティの問題を関係者と交渉してい下げる(解決する)なり、思いきって無料プランのユーザーに対する音楽視聴の時間や再生制限を強めるなりしないと、なかなか高コスト体質を抜け出せない気もしています。ですが、その一方でそういった懸念を払拭する程、月額980円の有料プランに加入しているユーザー数も伸びていて、2017年7月時点で6,000万人を突破しており、凄まじい勢いで成長しています。この成長が、今後確実に利益をもたらし黒字化を実現する明るい材料として見られているのかもしれません。
何度かこのブロクでも書いていますが、現在の音楽業界において救世主的な扱いとなっている音楽ストリーミング配信サービスの中でもトップを走っているSpotifyの動向、注目ですね。
ちなみに、今回Spotifyは上場時に新たな株式を発行して資金を集めない「ダイレクト・リスティング(直接上場)」を検討しているとのことで、こちらも金融業界からは注目されているようです。このダイレクト・リスティングについては、全く知識がないので別途調べようと思っています。
Source: