今回も海外バンドを紹介してみる。
お伝えするのはウェールズのカーディフ出身5人組スクリーモバンド「Holding Absence」だ。
毎度のことながら、重すぎず軽すぎない僕のツボにドンピシャサウンドなので、おすすめしていく。
UKロック版スクリーモの絶妙サウンド
このバンド、なんというか、「エモ」とか「スクリーモ」とか「ロック」みたいに特定のジャンルに限定して定義することは難しい感じだ。
聴く人によってはポストハードコア系とも捉えられるし、ハードコアまでとは言わずに、ポストロックのバンドだと紹介することもできそう。
僕の感じた印象としては、基本的にはスクリーモ系のバンドなんだけど、随所にでてくるギターリフなどが往年のオルタナティブ系UKロックを彷彿させるという、なかなか新感覚で印象に残る。
そして、クリーン系もスクリーモ系も操るボーカルの声が、なんといっても素敵でかっこいい。
ポストハードコア系のバンドではクリーン系統とスクリーモ/シャウト系統は担当が分かれていることが多いけど、このバンドさんはどちらも一人で担当しており、それぞれの系統に味が出ている。
程よい重たさを出しつつも、特にクリーン系統の声は切なさが出ていて耳に響いてくる。
コテコテのメタルコア・ハードコアはしんどいけど、それなりに重たいサウンドが聴きたい人には、自信をもっておすすめできる注目バンドだ。