今回紹介するのは、2015年8月結成で都内を中心に活動されている「いつかの空蝉(うつせみ)」さん。
YouTubeを漁っていたら変拍子のポストロック系MVを見つけたので紹介してみる。
変拍子と大衆向け音楽と芸術的な音楽
ちょっと偉そうな評論みたいになってしまうけど、 「変拍子」いわゆる「5拍子・7拍子」といった拍数の音楽は、本当に難しいと感じている。
もちろん演奏するのも難しいけど、聴いている方もリズムをとるのが難しい。
まぁ難しいというか「聞き慣れていない」というべきかもしれない。
実際、大衆向けに売れている音楽は、ほとんど4拍子の曲だ。たまに6拍子(6/8)の音楽もあるけど、それもワルツとかで聞き慣れているからだと思う。
そんなこんなで、変拍子の曲や途中で拍子が変わる曲は、大衆向け音楽からは敬遠されており、どうしても「テクニカルな」とか「芸術的な」という印象が強くなってしまっている。
もちろん音楽を作っているバンドマン・アーティスト側は、自分たちの音楽にこだわりをもって「芸術的な要素」を音楽に求めたいけど、それが「大衆向け」にならないのは、本当に悩ましいと思う。
きっと僕なんかより演奏している本人たちは強く感じていると思うけど、そんな「変拍子」を演奏する「いつかの空蝉」さんを紹介してみたわけだ。
YouTube上のMV「52Hz」を聴いてみて
ということで、今回聴いてみた「52Hz」について書いていく。
この曲、イントロから4拍子→5拍子の変則を取り入れ、Aメロに入ると6拍子(6/8)に落ち着くという流れだ。
楽曲全体としても6拍子(6/8)で構成されており、その後サビに入っても6拍子をキープしているので、特に構えなくても耳に入ってくる。
途中Cメロで再び5拍子が入るが、やっぱり基本は6拍子になっているあたりは聞きやすいやすい。
他の曲も聴いてみたが、Bメロで5拍子が入る曲なども演奏されているようなので、勝手な想像だけど、変拍子を入れつつも聴きやすいラインを攻めている音楽だと感じた。
個人的にはポストロックも変拍子も女性ボーカルも好きな音楽なので、おすすめのバンドさん。
52Hz
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