絶賛サービス展開中の定額制音楽配信サービスである「LINE MUSIC」ですが、これまでアプリのダウンロード数は公表されるものの有料会員数は一切公表されていません。
今回は、親会社であるLINE株式会社が公開した2016年度の有価証券報告書内に、LINE MUSICの2016年度の売上が記載されていましたので、そこから有料会員を予測してみました。
2016年度の年間売上が約14.5億円、ここから逆算
発表された有価証券報告書内では、2016年1月1日〜2016年12月31日までの実績として、売上が14.5億円あるものの純損失10.9億円となっていましたので、相変わらずの赤字です。
2015年度と比較すると売上も増えていますが、その分純損失も増えているので、なかなか大変そうです。
話は逸れましたが、年間売上が14.5億円です。単純に12で割ると、毎月の売上が1.2億円ですね。
そして、LINE MUSICのアプリダウンロード数は2016年1月には1000万ダウンロード、2016年5月には1500万ダウンロード、2017年1月には2000万ダウンロードとなっています。
だいたい平均して月に100万ダウンロードずつ増えていますので、その比率に合わせて売上も毎月成長していると仮定してみます。
その結果、以下のような感じでしょうか。
- 2016年1月:0.7億
- 2016年2月:0.8億
- 2016年3月:0.9億
- 2016年4月:1.0億
- 2016年5月:1.1億
- 2016年6月:1.1億
- 2016年7月:1.2億
- 2016年8月:1.3億
- 2016年9月:1.4億
- 2016年10月:1.5億
- 2016年11月:1.6億
- 2016年12月:1.7億
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- 年間合計:14.3億
少し強引ですが、アプリダウンロード数から推測すると、2016年12月の売上は月間1.7億円前後だったと仮定できます。
全員が1000円のプランだった場合は、17万人の有料会員?
LINE MUSICにはいくつかのプランがありますが、全員が30日間無制限で利用できる月額1000円の「プレミアムプラン」のユーザーだと仮定すると、2016年12月時点での有料会員数は17万人と推定できます。
反対に全員が30日間20時間利用できる月額500円の「ベーシックプラン」だと仮定すると、2016年12月時点での有料会員数は34万人と推定できます。
さらに学割を適用した場合、最安価格の月額300円なので、全員が学生だと仮定すると(無い話ですが)、有料会員は57万人前後となりますね。
よって、少なく見積もっても2016年12月時点でのLINE MUSICの有料ユーザーは、17万人前後は確実と言えます。
最後に勝手に各プランの割合を「学割:ベーシック:プレミアム=1.6.3」程度と考えると、2016年12月時点のLINE MUSIC有料会員数は、約30万人前後と言えそうな気がしますね。(かなり乱暴な推測ですが・・・)
まとめると
繰り返しになりますが、かなり雑な推測です。
事実なのは「LINE MUSICの2016年、年間の売上が14.5億円」という点のみです。
2016年12月だけでこの売上を立てた可能性もゼロではありませんので(非現実的ですが)、その場合は有料会員数が145万人ですね。まぁ、これはないか。
何にしても、約1年程前にAWAの有料会員数を推定した時にも書きましたが、実際の数字は僕の想像を大きく超えていて、「ごめんなさい、間違ってました。すみません訂正します。」記事が書けるよう、LINE MUSICも有料会員数を公表してほしいところです。
Source:
LINE株式会社 平成28年12月期 有価証券報告書(PDF)