世界最大の定額制音楽配信サービス「Spotify」は、スウェーデンのオンライン音楽スタジオ・音楽制作共有サービスのSoundtrapを買収しました。
買収額や詳細は公表されていませんが、一部では3000万ドル近い買収額と言われています。
設立3年の音楽制作共有サービス「Soundtrap」
Soundtrapは、2013年に設立されたばかりのサービスで、オンライン上での音楽制作共有サービスです。
平たくいうと、各人が音源を持ち寄ってオンライン上でコラボレーションし、一つの楽曲を制作することができるサービスです。もちろん、個人での音楽制作・公開もできます。オンライン上でのレコーディングスタジオみたいなイメージですね。
誰もが気軽に音源を公開でき、気に入った製作者同士がオンラインでコラボレーションしていく・・・少し昔に日本で出来上がったニコ生のP同士のコラボみたいな取り組みを全てオンライン上で完結できるサービスとして、人気を集めていました。
Spotifyの狙いは、どこにあるのか。
今回SpotifyがSoundtrapを買収した経緯は、正直よくわかりません。
もちろんSoundtrap上でのコラボレーションにより生まれてくる素晴らしい音楽をSpotifyが囲い込んで配信できるようになるというメリットはありますが、結構気の長い話ですよね。
どちらかというと、音楽を作るところから配信するところまで、一貫して対応できるプラットフォームを目指す為の一手かもしれませんね。
これまでもSpotifyは多くのスタートアップ買収を行っており、音楽データサービス企業や音楽プレイリストアプリの企業などを買収してきました。そういった流れの一貫として今回オンラインスタジオのスタートアップを買収し、「音楽の世界はSpotifyで成り立っている」という状況を目指しているのかもしれません。
2018年には株式公開(IPO)を目指すと言われているSpotify、今後の動向も注目です。
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