まじでdope。
イルでドープだわ。
dopeな音楽。
近頃、「dope(ドープ)」という言葉、耳にしませんか?
もともとは英語のスラングですが、音楽に関連しては主にヒップホップ(HIP HOP)界隈で使われている言葉です。洋楽のヒップホップを聴いていると、歌詞によくでてくる単語ですね。
ですが、、ここ最近バンドスタイルの音楽界隈でも使われるようになってきているので、気になって調べた内容をまとめてみました。
結果・・・マジでドープだわ。
dope(ドープ)の意味や語源は何?
語源は、オリンピックなどで良く聞く「ドーピング検査」のように、薬やドラッグを利用した時に使われる「DOPING(ドーピング)」です。
これが変化して「dope(ドープ)」となり、「最高!」「かっこいい」「ヤバい」というニュアンスを持つスラングになっていますが、「dope(ドープ)」は、かなり多様な意味を持っており、前後の文脈や使われ方によって大きく意味が変わってきます。
ネガティブな意味では、語源のイメージ通り「バカな」「愚かな」という意味合いがあり、ポジティブな意味では「かっこいい」「すごい」という、正反対のニュアンスを持っています。
そういう意味では、日本語の「ヤバい」と近いものがありますね。
「ヤバい」もネガティブな意味では「良くない」「悪い」という表現で、ポジティブな意味では「すごい」「良い」という位置付けです。
バンド界隈でも「今日のライブはヤバかった!」って表現がありますが、同じようにHIP HOPの世界で「めっちゃドープ」といった表現で使われていることが多いです。
インスタグラムにはドープ(dope)がいっぱい!
このように、「最高!」「かっこいい」「ヤバい」というニュアンスを持つスラングである「ドープ(dope)」ですが、インスタグラム(Instgram)など、海外発のSNSでは頻繁に使われています。
みんなが投稿した写真に対して「dope pic」みたいなコメントをつけたり、「#dope」というハッシュタグをつけて投稿したりしていますね。
「ヤバイ、最高の写真だね」ってニュアンスです。
試しにインスタグラムで「#dope」を検索すると、本日時点で1970万件以上の投稿がありました。
インスタグラムの「#dope」
ポジティブな意味でのdope(ドープ)がバンド表現にも登場!
僕がバンドの感想として「dope(ドープ)」が使われるようになったと感じたのは、主に外国の方のTweetです。いつから使われだしたのかわかりませんが、確実にバンドスタイルの音楽に対しても褒め言葉として使われているので、少しTwitterを引用してみましょう。
海外の事例(Twitterより)
i could always listen to cold play they too dope— SHANHIPPY (@SHANHIPPY) 2016年8月13日
《意訳:俺はいつもCold Play聴いてるけど、あいつらマジでカッコイイ(dope)よ》
コールドプレイはバンドですねぇ。
Must say the Maroon 5 concert was pretty dope 🙌🏽🎸🎤🎼— ⛳Blair Waters® (@whyaplayin) 2016年9月17日
《意訳:Maroon 5のライブは、めっちゃ最高(dope)だったと言うしかないぜ》
僕も一度行ったことありますけど、Maroon 5のライブ良いですよ。
Yo, that new Metallica song is actually pretty dope— Fetty Guapo (@MrBadButt) 2016年9月26日
《意訳:Metallicaの新曲、マジめっちゃ最高(dope)だ》
音楽のジャンルは関係ないです。感情表現として定着していますね。
日本ではどうなの?(Twitterより)
一方、日本ではどうなのでしょうか?
僕の周りはクラブにいっている友人しか「dope(ドープ)」って使ってなかったんですが、調べてみるとやはりバンド界隈の感想に使われるようになってきています。
@MurataTomoya 佐久間さんもともとプログレの人だもんなー。ラルクに比べてGLAYの方が正統派っぽい立ち位置だったと思うけど改めて聴くと超ドープだよね— 斉藤伸也 (@shytoshinya) 2015, 12月 17
「超ドープ」という感想が自然に出てきてますね。
UNISON SQUARE GARDENドープやわ😏💕— 伊藤 悠真 (@yuuma0703) 2015, 12月 29
はい、僕も思います。
【[Alexandros]】明日Mステ出演\(^o^)/ドロスNEWシングル『Girl A』激売れ中!サイレーンのOP曲!攻めに攻めまくってる①に、ドープなトラックがヤバイ②、あの名曲の武道館ライブ音源③。どれもカッコよすぎる!! pic.twitter.com/l5j7C89QH7— 蔦屋書店熊本三年坂 販売CD・DVD (@TSUTAYA3K) 2015, 12月 3
ドープなトラック・・熊本のTSUTAYA、流行の最先端。
まだまだ少ないけど、これから確実にくる「dope(ドープ)」
と、このようにバンドスタイルの音楽に対しても「dope(ドープ)」という感情表現をする人が、少しずつ登場してきています。もちろんHIP HOP界隈では、完全に市民権を得ている言葉なので、バンドでいうところの「エモい」も同じような立場ですね。
久しぶりにディープでドープな体験だった。@— モモ(๑🔘🐽🔘๑) (@momobuta07) 2016年7月14日
偶然みつけたお隣のBBプラザ美術館も寄ってみた。それがドープすぎて恐怖体験。兵庫県立行くことある人は是非!— skipRA (@pn_salad) 2016年2月14日
以前「エモい」という言葉を紹介した時にも同じ感想を書きましたが、こうやって新しい言葉は出てくるんですよね。
海外で使う場合は小文字で「dope」と記載されることがほとんどですが、日本だとカタカナで「ドープ」が主流になってきていますね!
「ヤバい」のようにポジティブ・ネガティブの両方の意味を持った言葉として日常的に使われる日も遠くないかもしれません。