Apple MusicやSpotify、YouTubeといった音楽ストリーミング配信サービスのアメリカでの再生回数が、2019年は初めて1兆回を超えたことが、Nielsen Musicの年次報告書が発表しています。
ストリーミングで活躍するアーティストが続々登場
レポートによると、Lil Nas X、Post Malone、Billie Eilish、Lizzoといったアーティストの楽曲がストリーミングで大ヒットしたこともあり、2019年は2018年に比べて音楽ストリーミングの再生回数が30%増加しました。
なかでもLil Nas Xの「Old Town Road」は、25億回以上ストリーミングで再生され、長らくBillboard's Hot 100チャートの1位に君臨するなど、大ヒットした楽曲です。
Post Maloneのアルバム「Hollywood's Bleeding」も、リリースから1週間で3億6500万回以上再生され、2019年の週間最大風速を記録しました。
シングル曲別に見ても、「Sunflower」は600万再生、「Wow」は500万再生、「Circles」は300万再生を、それぞれリリースから1週間で記録するなど、Post Maloneは大きなインパクトを残しています。
2019年12月に18歳になったBillie Eilishも、アルバム「When We all Fall Asleep、Where Do We Go?」に含まれる「bad guy」で13億再生を記録し、グラミー賞で最もノミネートされたアーティストであるLizzoも「Truth Hurts」で7億3600万再生を記録するなど、新しいアーティストが続々と登場してきた2019年でした。
音楽と出会う場も変わっていく
現在、音楽ストリーミングの世界では、TikTokやTRILLERといったソーシャルビデオ的なストリーミングアプリが、新しい音楽の発見において、非常に重要な役割を果たしています。
日本でもTikTokは音楽を知るプラットフォームとして確立していますが、個人的に2020年は「TRILLER」に注目しています。サービス登場時は日本で今ひとつ流行り切らなかったですが、グローバルではTikTokのライバルとして存在感を示していますね。
ニールセンのレポートも「2020年、アーティストはさまざまなプラットフォームからストリーム音楽再生を獲得する戦略をとり続ける必要がある」として、締めています。
Source:
Over One Trillion Music Streams In U.S. During 2019, Record High