1年前に始まった定額制音楽配信サービスの「AWA」ですが、ずっと有料会員数が気になっていました。
これまでもアプリのダウンロード数は公式発表があったのですが(2016年2月時点で700万ダウンロード)、有料会員数の発表は一切ありませんでした。
が・・・今年6月に「AWA」の親会社であるエイベックスが発表した有価証券報告書に、AWAの2015年度の売上が記載されていましたので、そこから有料会員を予測してみました。
果たして、その実態は・・・。
年間売上が3.55億円、ここから想像してみる
有価証券報告書内では、2015年4月1日〜2016年3月31日までの実績として、売上3.55億円、純損失27.93億円となっていました。純損失がとてつもない金額ですが、今回そこはとりあえず無視します。
年間の売上3.55億円ということですが、AWAのサービス開始は2015年5月27日です。
現在のフリートライアル期間は1ヶ月ですが、当初は「サービス利用開始日から3ヶ月が無料期間」となっていましたので、実際に有料会員が利用しだしたのは「2015年9月から」と仮定することができます。
そうすると、7ヶ月で3.55億円の売上ということになります。
単純に7で割って計算すると1ヶ月の売上が5000万円程度ですが、有料会員数が右肩上がりに増えているとして、2016年3月の売上は7000万円程度と仮定してみます。
全員が960円のプランだった場合は、7.3万人?
AWAでは、フル機能を利用できる月額960円のスタンダードプランと、一部機能が制限されますが格安で利用できる月額360円のライトプランを提供しています。
先ほど仮定した通り2016年3月の売上を7,000万円として、全員がスタンダードプランに加入している場合は、有料会員数は7.3万人程度です。
同様の計算で全員がライトプランに加入している場合は、有料会員数は19.4万人です。
プラン比率が不明だが、有料会員数は11万人くらいか?
AWAは有料会員の数字だけでなく加入者のプラン比率なども公開していません。仮にプラン比率が5:5だとした場合、今回仮定した7.3万人〜19.4万人の間をとると13.3万人です。
ここは僕の勝手な想像ですが、「お金をだして音楽を聴く人」であれば、960円のスタンダードプランに加入している人の方が若干多い気がしますので、プランの比率を6:4程度で考えると、2016年3月時点の有料会員数は11万人前後ではないかと想像できます。
まとめると
世界展開しているApple Musicと比較するのは申し訳ないですが、ほぼ同時期にサービスを開始したApple Musicの有料会員数は、1300万人を突破しています。
今回出した数字はあくまで想像ですが、やっぱり少し寂しい数字ですね。
国産サービスであるAWAもLINE MUSICも有料会員数を公表していませんが、僕の想像を大きく超えて、「ごめんなさい、間違ってました」記事が書けるような、大きな有料会員数を公表してほしいところです。
Source:
Avex 第29期 有価証券報告書(pdf)