すごいですね。
「TuneCore Japan」は10日、サービスを利用しているアーティストへの還元額累計が、2012年10月のサービスインから2015年末時点で、6億円を突破したと発表しました。
合わせて、2015年度単年で半数以上にあたる3億5千万円を還元しており、2016年度中には累計額が10億円を突破する見込みだとしています。
ストリーミングによる売上は5%だが、成長著しい
今回の発表によると、2015年はApple MusicやLINE MUSICなど多くの定額制音楽ストリーミングサービスが登場しましたが、そのストリーミングでの売上げは全体の約5%程度に留まっています。
意外といえば意外なんですが、現状のサービス普及具合を考えると妥当な数字なんでしょうね。
しかしその一方で、2014年と比較した前年比の成長率としては、2014年から2015年で2000%増と凄まじい成長を遂げているとのことなので、2016年はさらに成長が加速すると予想しています。
Apple MusicもUI改善などテコ入れ報道が出ていますし、Google Play Musicも期間限定とはいえ「BUMP OF CHICKEN」や「福山雅治」など有名アーティストの楽曲を独占配信して加入者増に力をいれていますので、今年どれだけ成長するか楽しみですね。
純粋なインディーズへの還元はどのくらいなのだろう
今回の発表では、2015年には、Char、坂本龍一、スタジオ・ジブリ(iPhone 着信音)、花*花、サニーデイサービスなどの有名アーティストをはじめ、KOHH、THE BONEZ、BEAST、Tokyo 7th シスターズ、HIKAKIN & SEIKIN などの多様なジャンルを牽引するアーティストや、Yogee New Waves、never young beach、感覚ピエロなどの注目若手アーティストまでと、多くのアーティストがTuneCore Japanを経由して音楽配信を始めたとしています。
名言はしていませんが、こういったアーティスト含め、多くのメジャー・有名アーティストの楽曲配信が売上・還元額の中心になっているのでしょうね。
なかなか数字を出すことは難しいと思いますが、やっぱり所謂「有名・メジャー」アーティストへの還元額と、「アマチュア・インディーズ」アーテイストへの還元比率が気になります。
こういったセンシティブな数字を公表することは色々とハードルが高いでしょうが、数字や比率など何らかの指標が出ることで、インディーズバンドの音楽配信に対するモチベーションにもつながるのになーという印象です。
数字出ないかな・・いや、難しいだろうな・・・。