YouTubeが公式ブログにて、生配信でも「360度動画のライブストリーミング」に対応すると発表しました。2015年3月から360度動画のアップロードに対応したYouTubeですが、ついに「生配信」にも対応することになりました。
360度ライブ配信の時代がやってくる、第一弾はCoachella!
2015年3月に360度動画のアップロードに対応してから、多くのアーティストが360度動画のMVやライブ映像のアップロードを行ってきました。それもメジャーアーティストだけでなく、インディーズバンドや趣味で活動しているバンドなど含めて、たくさんの360度動画がYouTube上には公開されています。
このように盛り上がっている360度動画ですが、ついに生配信の時代がやってきました。
第一弾として、今週末にアメリカのカリフォルニア州で開催される大型野外音楽フェス「コーチェラ・フェス(The Coachella Valley Music and Arts Annual Festival)」の360度ライブストリーミング配信が発表されました。
「コーチェラ・フェス」は、第1週にあたる4月15〜17日にかけてもYouTubeで配信されていましたが、これは通常の動画で配信でした。
今回発表された第2週のライブ配信は、360度動画でのライブ配信です。
どのようなクオリティで配信されるのか楽しみですね!
コーチェラ・ライブ配信サイト:https://www.youtube.com/user/coachella
360度動画の「Spatial Audio(スペーシャル・オーディオ)」にも対応
また今回の発表に合わせて、YouTubeに投稿できる360度動画の「Spatial Audio(スペーシャル・オーディオ)」対応も発表されています。
「Spatial Audio(スペーシャル・オーディオ)」とは、簡単に言うと「自分が見ている方向に応じて、音の聞こえる位置が変わる」機能です。映像を見ている時に左側から音が出ていれば左側から音が聞こえ、スマートフォンを動かして音源が右に変わると右から聞こえてくるというわけです。
なかなか言葉で説明するのは難しいですが、Androidスマートフォンを持っている方は、次の動画をYouTubeアプリで視聴してみてください。僕はNexus 5で見てみましたが、ばっちり「Spatial Audio(スペーシャル・オーディオ)」に対応していました。
残念ながら、現時点で「360度動画のライブストリーミング配信」では「Spatial Audio(スペーシャル・オーディオ)」に対応していないのですが、今後対応を進める予定だそうです。
また一歩、現実体験に近づいた
今回の360度動画のライブストリーミング対応について、YoutTubeは公式ブログで「One step closer to reality」と発表しています。直訳すると、「現実に一歩近づいた」ですね。
現状は、360度動画の視聴にはスマートフォンやPCといった「ディスプレイ上」での視聴が想定されていますが、そのうち「VRゴーグル」やそれに近い視聴方法、はたまた「全方位ディスプレイの設備」などが普及することで、会場に行かずとも本当にその場にいるような体験を動画のライブ配信で味わえる日がやってきますね。
One step closer to reality: introducing 360-degree live streaming and spatial audio on YouTube