2014年に結成された6ピースシンセサイザーポップバンド「Lucky Kilimanjaro」さん。シンセサイザーが2人、ドラムとは別にパーカッションがいるなど珍しいバンド構成だが、かなりいい感じのダンスミュージックが耳に残る。
各所での評価もかなり高いようで、今回僕が知ったきっかけはApple Music JapanのNEW ARTIST スポットライトに入っていたから。1st Mini Alubum「Fullcolor」が配信されていたので、ポチッと押して聴いてみたところ、これはツボった。
昭和臭を感じさせつつ新しい音楽
最初に浮かんだ印象は80年代のシティポップ、いわゆるディスコサウンドのような印象だ。4つ打ちバスドラムに電子的なスネアの音、ピコピコなっているシンセサイザーの音がそう感じさせているが、バンドサウンドでこういった演奏をされているのは、単純に凄いなという印象。
それでもボーカルのメロディフレーズなどは、ディスコ音楽というよりは、ちゃんとしたポップミュージックのようになっており、また大量に使われているエレクトロサウンドの効果で、古さの中に新しさを感じる、キラキラポップというところだ。
随所にファンキーなフレーズも入っていたりするので、僕は電車の中で初めて「Lucky Kilimanjaro」さんの音楽を聴いたわけだが、たぶんカラダが勝手に揺れていて完全に怪しい人になっていたと思う。でも、そのくらい自然とビートを刻みたくなるようなダンサブルナンバーばかりだ。
Super Star
2015/7/22(水)発売 1st Mini Album「Fullcolor」に収録されている一曲で、YouTube上に音源が公開されている。
3種類のシンセサウンドが作り上げる音圧のあるリフから、いかにもディスコサウンドを感じさせるメロディパートにつながる。
サビに向けての盛り上がり方なんかはEDM的要素を取り入れており、そういったところで新しさを感じることができた。
サビ後に入ってくるシンセサイザーのソロなどを含め、楽器隊は結構凝った演奏をされており、おしゃれなフレーズやニュアンスもたくさん登場してくるが、ボーカルメロディは非常にキャッチーになっている。特にサビ部分などは、数回聴いただけで頭にメロディーが入ってきて、思わず僕も「スーパースター」と口ずさみたくなった。
Burning Friday Night
こちらも「Fullcolor」に収録されている一曲。
落ち着いた雰囲気が出ているダンサブルナンバーで、もう僕の大好物すぎるフレーズだ。夜の都会の街中や首都高速をドライブしながら聴きたい感じがする。
また、他の楽曲にも共通して言えることだが、どの曲も4分を超えているが、決して間延びしているような印象はない。ベースとしてディスコ調という基盤はあるものの、それぞれ少しずつ違った表現が曲に出ていると感じた。
BUDDY RECORDS (2015-07-22)
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