2014年5月結成の4人組ポップバンド「feelpan(フィールパン)」さん。都内を拠点に関東各地のライブハウスで活動されていて、2015年5月29日には、1st mini album「4+1」をリリースしている。
その音楽は、「超」が付くほど正統派のJ-POPで印象に残る。
90年代のJ-POPサウンドを思い出す
大げさな表現かもしれないけど、「忘れてた何かを思い出した」的な印象だ。最近こういった音楽を全く聴いていなかったので、すごく印象に残った。
「やっぱロックじゃなくて、ポップだよ」と、言いたくなるくらい気持ち良い音楽。落ち着いたサウンドで演奏する楽器隊もそうだが、ボーカルの声がすごく心地よい。優しい声っていうとありきたりな表現だけど、本当に柔らかく広がりのある声質だと感じた。
ちょっと回りくどいが、「飾らない音楽」って表現がぴったりかもしれない。いや、もちろんアレンジとかは充分飾ってるけど、そういうのが言いたいんじゃなくてストレートに耳へ入ってくる音楽だと思った。
ロックにはもちろんロックの良さがあると思っているが、ポップにもポップの良さがあると改めて感じることができる、正統派ポップ好きの方にはオススメのバンドさん。
青春サイダー(仮)
1st シングルでYouTube上にMVが公開されているナンバー。
イントロからそうだけどアコギサウンドが良い。なんかアコギを本当に久しぶりに聴いた気がする。「アコギ + クリーンサウンドのリードギター」は、良い組み合わせだと再認識した。
楽曲も王道J-POP構成だが、Bメロのベースラインを1番と2番で少し変えたり、2番のAメロではドラムパターンを変えてみたりと細かなアレンジが随所に出てくる。また、2番Bメロ終了後に入るCメロからいったん落とすところなどは、アコギの良さが強く出ている。
あと、歌詞がかなり良い。
優しい声、綺麗なメロディーフレーズと合わさって、思わず聴き入ってしまった。その歌詞に合わせてPVの視覚効果もあり、もう10数年前のことなのに自分の高校生時代とか思い出しちゃったよ。僕も文化祭で演奏したなぁ。
あ、もちろんネガティブな意味で思い出したわけではなく、本当に懐かしい気持ちになれた。これは人によるかもしれないが。