2009年3月結成で、都内を中心に全国のライブハウスで活動中の4ピースギターロックバンド「ab initio(アブイニシオ)」さん。2015年9月16日には、初の全国リリースMini Album「もしもし、奇跡ですか」を販売されるなど、勢いがある。
多彩な音楽性が魅力
最初にこのバンドさんを知ったきっかけは、「エンターテイナー」を聴いた時だ。
「おぉー!かっこいい!!」と思って他の曲を聴いたところ、曲の雰囲気が結構変わっているものもあり、正直驚いた。最初に聴いた「エンターテイナー」や「あさがおの歌」といった楽曲ははキャッチーでとてもノリの良いイメージだが、一方で「赤い風船」や「虹」「サーチライト」といった楽曲は、少し切なくも温かい落ち着いた雰囲気を出しているギターロックになっている。
もちろん楽曲を作った時期や、曲に対する思いなどで曲の雰囲気は変わってくると思うが、本当にどちらの雰囲気も味が出ていて素敵な音楽だ。
公式サイトには、以下のような自己紹介をされているが、まさにその通りだと感じたので引用して紹介する。
時にはせかせかした「今」の中で忘れちゃいけないものを思い出させてくれる音楽
時には日向ぼっこをしている時のように穏やかな「夢」見心地にさせてくれる音楽
時には後ろ向きな「こころ」に寄り添って少しだけでも前向きにさせてくれる音楽
エンターテイナー
YouTubeにMusic Videoが公開されている。
ギターとキラキラしたシンセの音から始まるイントロが印象に残る、キャッチーなギターロックナンバーだ。
その後続くAメロやBメロはアップテンポでノリの良いビートに合わせた優しいギターサウンドがかっこいい。途中のギターソロ含めて、文句無しにかっこいい一曲。
サビに向けては盛り上がりをみせつつ、そういった軽快な音楽に乗せて歌われるメッセージ性の高い日本語歌詞が心に響く。ボーカルさんの声が、少し泥臭くも心に語りかけてくるようで気持ち良い。
サーチライト
2015年9月16日全国リリースのMini Album「もしもし、奇跡ですか」に収録されている一曲。
演奏は全体的に疾走感を出しつつも、なんとも言えない切ない雰囲気が出ているメロディラインが独特な楽曲。
それでもサビに入ると明るい雰囲気と力強いボーカルが前に出てくるようになっていて、本当にかっこいい。
なんだろう、ボーカルさんのフレーズに、話しかけるように歌う場所があるから印象に残るのか、先ほどのエンターテイナー同様、本当に心に響く。
勢いを感じるギターロックの真骨頂という、おすすめしたいバンドさんだ。
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