過去3回にわたり状況を伝えてきた、アメリカで生まれた無料の音楽ストリーミングサービス「Aurous」ですが、ついに正式にサイトを閉じサービスを終了することになりました。
参考:無料の音楽ストリーミングサービス「Aurous」が始まる
参考:Aurous、開始3日でメジャーレーベルから訴えられる
日本時間の12月10日(木)13時の時点で、すでにサイトにはアクセスできなくなっています。
アルファサービス開始から僅か2ヶ月でしたが、やはりRIAA(全米レコード協会)に目をつけられてしまっては、サービスを継続することができませんでしたね。
結局、Aurousは何が問題だったのか?
やはり、訴訟の肝となった点は、「YouTubeやSoundCloudといったライセンスされたサイト以外(=違法なサイト)の音源にリンクしていたこと」、これに尽きると思います。
Aurousとしては、「自分たちはコンテンツを自社のサーバーに保持しておらず、あくまで公開されているAPIを利用してリンクを取得しているだけだ」との主張を繰り返していましたが、やはりそれだけでは説明が通らなかったみたいですね。
なお、この訴訟でAurousの創業者であるAndrew Sampsonさんは、RIAAから300万ドル(約3.6億円)請求されていますが、果たして支払う必要が出てくるのでしょうか。
しかしサービス開始3日目で訴えられ、5日目にはダウンロードできなくなったサービスに対して、あまりに大きな訴訟ですね。この5日間でRIAAが3.6億円も損害を被ったとはとても思えませんが、訴訟の金額算出はそういうものでは無いんでしょうね。
今後もこういったサービスはどんどん出てきそうな気はしますが。。
Maligned Music Startup Aurous Officially Shuts Down, Settles For $3 Million