<記事公開時、一桁間違っていたので修正しています。>
水曜日から始まったInternational Music Summit(IMS)が発表した世界の音楽市場に関するレポートによると、昨年の世界におけるEDM市場は約71億ドル(約7800億円)であり、3年前と比べて60%増加していることがわかりました。
その一方で、2014年時点でも約69億ドルの評価額でしたので、成長率は鈍化していることが見て取れます。
それでも「EDM」はポジティブな市場
レポート内では、確かにEDMの成長率は鈍化しているものの、今後まだ成長する余地があるポジティブな内容になっています。
その理由として、
・1. EDMは、世界の音楽市場において最大勢力となった「音楽ストリーミング配信」で成長を続けていること
・2. アルゼンチンやチリといった南米、および中国やベトナムを筆頭にアジア圏では、これから大型のEDMフィエスが開催されること
・3. EDMの中心の一つであるアメリカ市場が成熟してきていること
が、あげられています。
永遠に成長し続けることは難しいかもしれませんが、しばらくは成長を続ける見通しになっていますね。
中国やアジアのEDM市場がものすごいかも
もうひとつ気になった点としては、上にも書いた通り「中国で大型のEDMフェスが開催されている」ということです。僕の勝手な想像でしたが、中国はEDM系の音楽とは無縁なイメージがありました。
しかしレポートによると「DJ Magが選ぶ世界のトップクラブ100選」に中国のクラブが4つも入っていたり、インドネシアのクラブも3つ入っていたりします。
このあたりはもう少し僕自身が深く理解してから考察していこうと思いますが、成熟した市場を持ちつつ振興市場も開拓している「EDM」の動向は今後も注目です。
IMS Business Report 2016 An annual study of the Electronic Music industry (PDF)