今日は小ネタというか疑問というか。
以前から僕は「ライブ動画の生配信」が音楽業界でも2017年のキーワードだと書いてきていますが、「生配信ではない音楽ライブの動画」って、あんまり再生回数(需要)がないことに気づいています。
YouTubeの再生回数=需要って考えるのかは少し乱暴かもしれませんが、今回は何故YouTubeの音楽ライブ動画の再生回数が少ないのか考えてみました。
それでは、いってみましょう。
YouTubeではライブ動画よりMVの方が再生回数が多い
YouTubeは無料で見れるので「純粋に見たいと思って調べた人・検索した人」が動画を見ていると思うんですよね。
そこで、邦楽・洋楽のアーティストを何組か適当にピックアップして調べてみたのですが、どのアーティストも「LIVE」動画よりも、「Official Music Video」とかの方が再生回数が多いんですよ。
調べた再生回数は本日(2017年1月19日)時点の数字ですが、何組か紹介してみます。
ONE OK ROCKの場合
- ONE OK ROCK - Mighty Long Fall [Mighty Long Fall at Yokohama Stadium]
- 公開日:2015/04/07
- 視聴回数:5,404,697 回
- ONE OK ROCK - Mighty Long Fall [Official Music Video]
- 公開日:2014/07/22
- 視聴回数:36,438,974 回
再生回数に約7倍の差があります。もちろん公開時期は1年以上違いますが、それでも7倍は多い気がします。
BUMP OF CHICKENの場合
- BUMP OF CHICKEN「GO」LIVE MV from BD/DVD「STADIUM TOUR 2016 "BFLY" NISSAN STADIUM 2016/7/16, 17」
- 公開日:2016/12/07
- 視聴回数:1,098,800 回
- BUMP OF CHICKEN「GO」[Official Music Video]
- 公開日:2016/12/27
- 視聴回数 2,269,932 回3 週間前
再生回数におよそ2倍の差があります。なんなら「Official Music Video」の方が後から公開されているのにも関わらず、再生回数が多いです。
Maroon 5の場合
- Maroon 5 - Don’t Wanna Know (Live On The Ellen DeGeneres Show/2016)
- 公開日:2016/11/08
- 視聴回数:1,130,877 回
- Maroon 5 - Don't Wanna Know
- 公開日:2016/10/14
- 視聴回数:155,528,592 回
公開タイミングは1ヶ月しか違いませんが、MVの方が100倍以上再生されています。。いったいこれはどういうことだ。
Coldplayの場合
- Coldplay - Hymn For The Weekend (Live at The BRIT Awards 2016)
- 公開日:2016/02/24
- 視聴回数:6,094,787 回
- Coldplay - Hymn For The Weekend (Official video)
- 公開日:2016/01/29
- 視聴回数:655,206,395 回
こちらも公開タイミングは1ヶ月しか違いませんが、やはりMVの方が100倍ほど多いです。うーむ・・。
Zeddの場合
- Zedd, Aloe Blacc - Candyman (Live From Good Morning America)
- 公開日:2016/03/28
- 視聴回数:373,026 回
- Zedd, Aloe Blacc - Candyman
- 公開日:2016/02/26
- 視聴回数:8,436,455 回
同じく1ヶ月の公開タイミング違いですが、約4倍も再生回数が違います。
「音楽ライブ動画」の再生回数が少ない理由を考えてみた
今回は有名なアーティストばかり例にあげましたが、別にこれはインディーズバンドとかでも同じです。
それでは、僕なりにライブ動画の再生数が少ない理由を考えてみました。
公開タイミングの違い
真っ先に思いついた理由はこれです。
最初にミュージックビデオが公開されるので、多くの人が注目している時にミュージックビデオが再生され、再生回数が増えているだけという理由です。
「ライブ動画」が公開されるタイミングでは既に旬を過ぎてしまっていて、再生回数が伸びないだけ。
・・・でも、100倍近く差がつくのは納得いかないし、BUMP OF CHICKENのケースを説明できないなぁ。
YouTubeの検索表示の仕組みが原因
次に思いついた理由は「YouTubeの検索表示の仕組み」です。
繰り返しになりますが、多くのアーティストが「ライブ動画」よりも先に「MVやPV」をYouTubeに公開しています。
当然先に公開された動画の方が多く再生されますし、長時間再生されるので、検索結果で上位に表示されます。
聴きたい音楽を探している人はライブ動画だろうがMVだろうが音楽を聴くことができれば満足なので、上位に表示される動画を押すだけなので、それが理由でMVの再生回数が増えているという理由です。
ライブ動画に興味がない(MVで満足)
そして最後に考えついた理由というか結論がこれです。
ここまで書いてきた理由からもそうですが、「ライブ動画」だろうが「MV」だろうが、どちらも聴きたい音楽が聴けるので、そこに大きな違いは無いのでは、という結論になりました。
わざわざ「ライブ動画だから見たいー!」という心理には、ならないということですね。
きっと音楽を探す時にも「曲名 MV」といったキーワードで検索するので、先にミュージックビデオが表示されるんでしょうね。
また「ライブ」は、多くのリスナーにとって参加することに意味があるものだと思いますし、それが普通なんでしょう。
・・・・無理やり感のこじつけが出てしまってますね。
それでもライブ動画を公開する意味は
いかがでしょうか。
MVの方が圧倒的に再生回数が多いのであれば、ライブ動画を公開する意味はないように感じるかもしれませんが、そんなことないです。
「ライブ動画を見たからライブにも参加してみたい!」って感じる人はいると思うので、ライブ動画を公開すること自体に意味はありますよね。
また数は少なくても「ライブ動画」を見ている人、見たいと思っている人は必ずいます。(僕もその一人です)
最近では多くのインディーズバンドが「ライブMV」なるものを公開していますが、実はこれが「ライブの雰囲気も伝わる」し「音楽も聴ける」ので、最も効果的なのかもしれないですね。
少し締まらない内容になってしまいましたが、今回は気づいた小ネタというか疑問でした!
今後も今回の疑問については深掘りしていこうと思います。