定額制音楽配信サービス「AWA」が、w-inds.の最新アルバム「INVISIBLE」の配信開始に合わせて、メンバー全員による楽曲解説ヴォイスメッセージの配信も開始しています。
アルバム「INVISIBLE」の全13曲について、メンバーが制作秘話や作詞に込められた想いなどを紹介しているんですが、これ良いですね。
ファンからすると制作秘話とか絶対聴きたいですし、こういうコンテンツがあると定額制音楽配信サービスにお金を払っても良いと感じるのでは、と思います。
無料のハイライト再生では全て聴けない点がポイント
少し偏った言い方をしますが、ファンにとっては「楽曲の解説」といったコンテンツの方が、楽曲自体より価値を感じるという人も多いと思います。
そういったユーザーを対象に、制作秘話や作詞に込められた想いなどを紹介しているヴォイスメッセージを配信しているわけですが、やはりAWAのハイライト再生では全ての解説を聴くことができません。
ハイライト再生の説明については以下記事で解説しているので今回は省略しますが、「解説が全て聴けない」という点が本当にポイントだと思います。
ファンの心理を巧みについており、ビジネスとしては中々チャレンジングだと思います。
音楽以外のコンテンツから課金につなげる仕組み
これって少し極端な例えですが、ライブ会場でグッズを販売して売り上げを立てることと、似た構造ですよね。
音楽ファンがライブハウスやフェスに行く理由として、「音楽を聴く」だけでなく「グッズを買う」など、他コンテンツにあることと同じです。
音楽を聴くためだけにAWAに課金するのではなく、「制作秘話とかメッセージとか音楽以外のコンテンツのために課金する」という新しい価値の提供だと思います。
今回のAWAの取り組みでどのくらい有料会員獲得に繋がるのか分かりませんが、音楽配信サービスの呼び水に音楽以外のコンテンツを使うって手法が、今後増えてくると感じました。