ICT総研によると、2017年末時点での国内の定額制音楽配信サービス利用者は約1,780万人で、そのうち870万人が有料での利用者、910万人が無料トライアルなど無料での利用者とのこと。
2016年よりも音楽配信サービスの利用者は増加
ICT総研が2018年4月に実施したWebアンケート調査の結果では、定額制音楽配信有料サービス利用者は430人で全体の10.7%、無料サービス利用者は459人で11.4%とのことです。
これも1年前の調査では、有料サービス利用者は374人で全体の8.5%、無料サービス利用者は436人で9.9%でしたので、1年前と比較して有料サービスで2.2%、無料サービスで1.5%利用率が向上する結果となっています。
出典:ICT総研
今回のWebアンケートは対象が4,012人ですので、全体の22.1%にあたる889人が有料または無料の定額制音楽配信サービスを利用していることになります。
また年代別に見てみると、こちらは昨年同様に20代~30代の利用率が最も高く、無料サービスでは10代~20代の利用率が高い傾向が見られました。
総じて年齢層が高くなるほど音楽配信サービスの利用率は低下する傾向が見られ、現時点では10〜30代が音楽配信サービス市場を支えていると言えそうだ。
利用者数は上からPrime Music、Apple Music、LINE MUSIC、Spotifyの順
アンケート調査の結果では、Prime Music(Amazon)の利用者が最も多く318人でした。2位はApple Musicで276人、3位はLINE MUSICが198人、4位Spotify 174人との結果になりました。
出典:ICT総研
さらにAmazon Music Unlimitedが150人、Google Play Musicが140人、AWAが122人、dヒッツが89人、レコチョクBestが83人と続きます。
Prime Musicは、月額400円(年間契約3,900円)のAmazon Prime会員であれば利用できるので、多くの人が利用しているのかもしれません。
実際僕自身もGoogle Play Musicにも加入しつつ、Amazon Prime会員でもあるので、僕みたいに二重でカウントされている人もいるかもしれません。
定額制音楽配信サービスを利用していない人は77.8%
今回の調査からも分かるように、着実に定額制音楽配信サービスの利用者数は増えてきていますが、裏を返せば、まだ利用していない人が全体の77.8%と圧倒的多数を占めていることも分かります。
アンケート結果によれば利用しない主な理由は、「定額で支払うことに抵抗がある」、「YouTubeなどで無料で楽しめる」、「価格が高い」など価格面での理由が上位となっていますね。
出典:ICT総研
実際、だいたいの曲はYouTubeにありますし(違法アップロード含め)、お金を払ってまで聴きたいと思うモチベーションが、なかなか出てこないのも事実です。
世界の音楽市場はストリーミング配信サービスを中心に再興隆が進んできていますが、日本の音楽市場はどうなっていくのか注目です。
Source:ICT総研