音楽ストリーミング配信サービスの成長が止まりません。
MIDiAのレポートによると、2018年上期において、世界の音楽ストリーミング配信サービス有料加入者は、2017年末時点の1億9860万人から16%増加し、2億2950万人に達したようです。
2016年から続くストリーミングの成長
今回の会員数増加ですが、2017年上期から2018年上期までの1年間で有料会員数は38%増加し、年間で6280万人増えたことになります。
このペースはさらに前年から同様で、2016年上期から2017年上期の間でも、6080万人の有料会員が増えていました。
画像引用:MIDiA
MIDiAの報告によると、この成長スピードは2018下期や2019年上期まで続くと予想していますので、2019年中に世界の音楽ストリーミング配信サービス有料会員数は3億人を超えるかもしれません。
加入者増加と収益化増加も重要
また、現状はアメリカやヨーロッパなどで音楽ストリーミング配信サービスは普及してきていますが、今後は日本やドイツ、ブラジル、メキシコ、ロシアといった国々で広がることも予測されます。
特に日本やドイツなど音楽市場が、世界的にみれば大きな市場でストリーミング配信サービスの加入者が増加すれば、売上への貢献も増えてくると考えますが、ブラジルやメキシコ、ロシアの場合、どの程度収益化できるかが課題になってきます。
特にブラジルなどでは、プリペイド式の形態電話契約の通信料金にストリーミング配信サービスの利用料を内包しているサービスも広がりを見せています。
このようなサービス提供が続くと、顧客一人あたりから入ってくる売上は頭打ちしますので、2019年半ばから加入者の伸びに対して、収益の伸びが遅くなる可能性も出てきています。
サービスではSpotifyとApple Musicの2強が続く
最後にサービス順に利用者数を見ていきますが、SpotifyとApple Musicの2強が続いており、Amazonを含めた3者で市場シェアの80%近くを占めていますね。
Spotify:8300万人の有料会員数で、世界市場シェア36%
Apple Music:4350万人の有料会員数で、世界市場シェア19%
Amazon:Prime MusicとMusic Unlimited合わせて2790万人の有料会員数で、世界市場シェア12%
※Apple Musicは、無料トライアル期間中のユーザーを除いた数字っぽいです。
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