世界最大級の定額制音楽ストリーミング配信サービス「Spotify」が、2019年7月31日に、2019年第2四半期の決算を発表しました。それによると、プレミアムプランに加入している有料会員数が1億800万人に、月間のアクティブユーザー(MAU)は2億3200万人達したとのこと。成長が止まりませんね。
3ヶ月で800万人、前年同期比30%近くの成長
Spotifyの有料会員数は、2019年4月末時点で1億人を突破していましたので、たった3ヶ月で800万人もの有料会員を獲得したことになります。
また前年の同時期と比較しても、有料会員数で前年同時期の8300万人から31%の増加、月間のアクティブユーザー(MAU)でも1億8000万人から29%の増加と、相変わらず成長が止まりません。
よく比較されるApple Musicは2019年6月時点で6000万人の有料会員数ですので、まだまだ差は大きいままです。(Apple Musicの数字は3か月間の無料トライアルユーザーを含み、Spotifyの数字にも30日間の無料トライアルユーザーを含んでいます)
営業利益も大幅改善(またマイナスだが・・)
Spotifyといえば、創業から10年以上続いていた営業利益の赤字が、2018年第4四半期に初めて黒字に転換したことで話題になりましたが、直近の営業利益は再び赤字に戻っているようです。
とはいえ、前年同期と比べると大幅に改善しており、2019年第2四半期の営業損失は300万ユーロと、前年同時期の9000万ユーロの営業損失から大幅に改善しています。
また純損失でみても、前年同期の3億9400万ユーロから7600万ユーロに減少しました。2019年第2四半期の売上高は前年同期比31%増の18億6,000万ドル(16億7,000万ユーロ)と順調に成長も続けています。
個人的には、Spotifyが通気で黒字化(もっというと累積赤字の解消=投資リクープ)が達成できなければ音楽ストリーミングサービスがビジネスモデル的にしんどいと思っていますので、今後の動向にも注目です。
Source:
Spotify Ups Paid User Base to 108 Million, Narrows Losses in Second Quarter