全米レコード協会(RIAA)が発表した最新の音楽販売統計によると、2018年上期のアメリカ音楽業界の売上は引き続き成長しており、2017年の上半期に比べて10%増加して46億ドルになりました。
これにより、ストリーミングの収益は、業界全体の収益のうち、75%を占めることになります。
失われた20年を取り戻しつつあるアメリカの音楽産業
2017年上期でもストリーミングが62%を占めていましたが、昨年同様、有料の音楽ストリーミング配信サービスがアメリカの音楽市場を牽引していますね。
また、物理メディアやデジタルダウンロードの減少も続いており、物理メディアの売上は4億6160万ドルを、デジタルダウンロードの売上は26.5%減の5億6220万ドルでした。
もはやこの流れも止めることができず、アメリカ音楽市場は完全にストリーミング音楽配信サービスに支えられるようになっています。
実際に2017年のアメリカ音楽市場は、2年連続で2桁成長を遂げており売上は総額86億2000万ドル(約9064億円)となりましたが、売上の3分の2にあたる57億ドル(約6000億円)がストリーミング配信サービスによるものでした。
2018年は上期時点で46億ドルの売上でしたので、このままいくと昨年の売上総額も超えそうですね。
アメリカ音楽産業のピーク時である1999年の売上は145.5億ドルでしたので、まだまだ遠く及ばすではあるものの、アメリカの音楽業界は、確実に失われた20年を取り戻しに動いています。
今後この成長は続くのか、また頭打ちがやってくるのか、注目です。
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