今回紹介するのは、2012年結成、都内の新宿・下北沢などを中心に活動するバンド「蟹奉行(かにぶぎょう)」さん。
オフィシャルサイトのバンド紹介を引用すると、
エモ、シューゲイザー、UKロック等から影響を受ける。
轟音ギターやキャッチーなメロディ、オルタナティブなリズムによって激しくもエモーショナルなサウンドを奏でる。
とあるので、2016年3月にリリースされた1st Single 「Vanishing / imitation」を聴いてみた。
うん、お洒落ロック好きにはオススメしたいバンドさんだ。
バンド名から想像つかない、おしゃれロック
実は、このバンドさんのライブは一度も見たことがないのだけれど、以前見にいった、とあるライブに対バンとして出演されていた。
その時は時間が合わずにステージを見ることができなかったのだが、「蟹奉行」というインパクトのある名前は、僕の頭の中に残っていた。
そして何気なくSoundCloudを聴き漁っていると、「蟹奉行(kanibugyo)」という名前が出てきた。
おぉ・・あの時のバンドさんじゃないか。
ということで、音源を聴いてみたという流れだ。
少し失礼かもしれないけど、最初に「蟹奉行」というバンドの名前を聞いた時は、少しコミカルなポップ調の音楽を演奏するのでは、と勝手に想像していた。
それが実際に1st Single 「Vanishing / imitation」を聴いてみると、かなりおしゃれなロックサウンドじゃないか。
キャッチーだけど少し哀愁感の漂うエモ・サウンドの「Vanishing」も、カッティングがクールな雰囲気を作る「imitation」のどちらも素敵だ。
Vanishing
アップテンポでキャッチーなメロディーが印象に残る一曲だ。
イントロから残響系の雰囲気が出ており、ボーカルが入ってくるといったん正統派ロック調に落ち着くが、すぐに空間系リードギターサウンドが鳴り始めることで、曲全体に広がりを感じる。
サビに入ってからは一気に轟音が掻き鳴らされるような音楽になる。
それでいてボーカルさんのメロディラインはどこか切ない哀愁系にもなっており、その混ざり方が曲の雰囲気をさらに良くしている。
その後の間奏やCメロ、ラストの大サビ、最後のアウトロも含め、一貫して曲の中で響き渡るギターのリフレインが本当に耳に残るナンバーだ。
imitation
お洒落でクールなカッティングから始まるナンバー。
空間系で少し歪みの効いたリードギターサウンドとカッティングの対比が、より一層クールさを増している。
イントロ・Aメロの雰囲気から4つ打ちビートのお洒落ロック系かと思いきや、サビ部分は一気に圧を出してきており、残響系の轟音サウンドが耳に残る。
さらにギターソロは、イントロやAメロからは想像ができないようなオルタナティブ・ロック調のギターソロに仕上がっており、そこから繋げる大サビも曲の勢いを感じる。
曲を通して4つ打ちビートは変わらないものの、強弱やメリハリを強く出すことで、様々なギャップが印象に残るナンバーだ。
Official Website