Billboard bizによると、全米レコード協会(RIAA)は、音楽アルバムに対して認定するゴールド/プラチナディスクの集計対象に、オンデマンドのストリーミングによる音楽再生回数を含めると発表しました。
Billboard bizの原文ままに引用すると、
RIAA set the new Album Award formula of 1,500 on-demand audio and/or video song streams = 10 track sales = 1 album sale.
となっていますので、「音楽および動画のストリーミング再生1500回=10トラック分の売上=アルバム1枚分の売上」ということですが、これは、何を根拠に「1500再生がアルバム1枚の売上と」算出されているのでしょうかね。
RIAAのゴールド・プラチナディスクとは?
ものすごく簡潔な説明ですが、世界各国において、音楽アルバムの売上枚数や出荷枚数に応じて与えられる「賞」を指しています。日本でも、日本レコード協会(RIAJ)が主催する「日本ゴールドディスク大賞」という同様の賞がありますが、世界各国で、その国ごとに売上枚数の基準などが定められています。
アメリカの場合は、「50万枚以上の売上でゴールドディスク」、「100万枚以上の売上でプラチナディスク」と設定されています。
音楽ストリーミング全盛期における素早い対応
既にRIAAは、2013年からシングル曲のストリーミング再生100回を、デジタル楽曲のダウンロード1回分とするよう取り決めを行い、デジタル楽曲に与えられる「Digital Single Award」を決定しています。
ちなみに、今回の発表の中で「シンブル曲のストリーミング再生150回を1ダウンロードとする」と、数字の見直しも発表されています。
近年アメリカにおいては、Apple Musicなどの新しい音楽ストリーミングサービスの登場で消費者の音楽への接し方は大きく変わっていますし、実際2015年には、CD全体の売上を音楽ストリーミングの売上が上回ったこともありますので、ストリーミングサービスの再生数を考慮する集計方法の変更は、素早い対応だといえます。
まだまだCDの売上がメインの日本ではあまり関係ない話かもしれませんが、Billboardのトップチャートにストリーミング音楽の再生数も考慮されるようになるなど、ストリーミング音楽サービスは既存ランキングなどへ影響を与えるようになってきています。
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