2010年に、高校の軽音楽部にて結成されたギターロック系ガールズバンド「chirol(チロル)」さん。2014年以降は現体制の3ピースで活動しているが、本格的なギターロックバンド。
2015年には初のMusic Video「いつでも空は青く澄んでいる」をYouTube上に公開するなど、インディーズシーンで精力的に活動されているおすすめのガールズバンドだ。
パワフルで声量のある本格派ギターロック
このバンドさん、たまにツイキャス配信とかされているのだが、その様子は、正直まぁ普通の女の子という雰囲気だ。しかし、演奏する楽曲やライブパフォーマンスの雰囲気は、一気に印象が変わる。
「ポップでキュートなガールズバンド」といった響きとは対極にいるくらい、「パワフルでロックなガールズバンド」だ。
決して男っぽいという意味ではないが、とても力強くパワフルな歌声が特に印象に残る。
それでいて、声を伸ばした時の余韻であったり、歌い出しの息を吸い込む部分などは優しい雰囲気も出ていて、ギャップにやられた。
ライブでもオーディエンスを煽ったり全力で演奏したり歌ったりしている部分は男性顔負けの力強さがあるが、キレイな部分はとてもキレイだ。
カッコよすぎて惚れましたね、これは。
今年注目していきたいガールズバンドのひとつだ。
いつでも空は青く澄んでいる
2nd mini album 『絵空夢』収録曲でYouTube上にミュージックビデオが公開されている。
イントロ後に続く、16・8・8小節の長めのコードチェンジを使ったギターリフで攻めるロックナンバーで非常に勢いが出ている。 一回し目のメロディーライン後にも同じリフをもってくることで、このリフが楽曲の顔となって印象に残るようになっている。
サビ部分に入るとコードチェンジを8・4・4小節に変えることで、イントロと比較して体感的にさらに勢いを感じさせるような構成になっており、力強くも優しいボーカルの声がカッコいい。
間奏部分はギターがフランジャーを効かせたような轟音系リフとなっていたり、アウトロ部分にも新しいギターリフを使ったりと、本当に本格派のギターロックだ。
楽曲全体を通して構成コードや音数は少ないが、そのおかげですっきりとした曲に仕上がっており、サビの部分のフレーズや歌詞ががすっと頭に入ってくる一曲だ。