6月11日から日本でも「LINE MUSIC」が正式にサービスを開始しました。
5月27日には「AWA」もサービスが始まっており、6月末には「Apple Music」が日本でも始まるであろうと言われています。
「いよいよ日本でも定額制音楽配信サービスが盛り上がってきたなー」と思いながらLINE MUSICも早速使ってみたのですが、これは音楽配信サービスというよりは、新しいコミュニケーションツールだと感じています。
2日間使ってみて感じた良いところと残念なところと一緒に、その感想をまとめてみました。
LINE MUSICの良いところ
LINE MUSICの魅力は、この点に尽きると思います。
LINE上で友達に音楽を送ることは当然できますが、TwitterやFacebookでも気軽にシェアできる機能が便利です。「この曲聴いてみて〜」って、昔はイヤホンを片耳同士に使ってやっていたやり取りが、LINE上で出来てしまいます。
また「ごめんねをLINE」とか「激おこソング」みたいなプレイリストが用意されていて、これを使った新しいコミュニケーションの手段が広がりそうな予感です。
これまでのメールやLINEによるコミュニケーション文化も、文章のみのから顔文字や絵文字付きに、そしてデコメやLINEスタンプといったように常に進化してきたように、これからは気持ちを表現する方法として「音楽」が登場すると感じました。
今後良いと思えるであろう部分
現在は無料なので有り難みを感じることができないですが、今後きっと良いと思える部分です。
今回、2種類の料金プランが用意されました。
何の制限もない「プレミアム」の価格は、AWAなどと同じ1,000円/30日という価格帯ですが、20時間/30日まで聞ける「ベーシック」が500円で用意されていたり、「学割」が提供される点は良いと思います。支払う側からすると「1,000円」と「500円」ではお手頃感が全然違いますし、ベーシックでも毎日約40分音楽が聴けたり、友達と共有できたりすると思えば、500円はありではないでしょうか。
ただ、学割300円のプランとかだと、アーティストにどの程度利益を還元できるのでしょうか。そのあたりの構造も気になります。
会員登録がなくても、各曲30秒の試聴用の音楽だけは聴けるという点です。トークルームやタイムラインに送られてきた曲を30秒間試聴できる機能で、スタンプと同じく送られた側には何の料金もかかりません。相手に今の気持ちや好きな曲を、簡単に「共有」できる良い機能だと思います。
LINE MUSICの残念なところ
AWAもそうでしたが、やっぱりという印象です。
僕の個人的な好みだけでいくと、AWAの方が好きなジャンルの曲が揃っている印象です。
なお、LINE MUSICのリリース時点では、以下のレーベルから新譜を含む150万曲以上のラインナップが用意されており、今後もアーティスト・楽曲・プレイリストともに充実させるとアナウンスされていますので、期待しています。
・株式会社KADOKAWA
・株式会社スペースシャワーネットワーク
・株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
・株式会社テイチクエンタテインメント
・株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ
・株式会社ドリーミュージック・
・日本クラウン株式会社
・日本コロムビア株式会社
・株式会社バップ
・株式会社フォーライフ ミュージックエンタテイメント
・株式会社ポニーキャニオン
・株式会社ミュージックマイン
・ユニバーサル ミュージック合同会社
・株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
・エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ株式会社
・株式会社インパートメント
・キングレコード株式会社
・クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
・株式会社トイズファクトリー
・チューンコアジャパン株式会社
・株式会社ファイルレコード
・株式会社ユーケープロジェクト ・株式会社ランブリング・レコーズ
まとめると
と、このように曲数やラインナップに関して、正直僕は不満タラタラです。
また、AWAを使った後だからこその感想ですが、プレイリストを他人に公開・共有できない点も不満です。まぁこれは、LINEがもともと友達としか繋がっていないツールなので当然と言えば当然ですが。。
しかし、本当に見せ方次第だと思いました。
「LINE MUSICは、定額制の音楽配信サービスだ」という色を全面に押し出すと、独立インディー系レーベルの楽曲がなかったりラインナップ少なかったりと、AWAと同じようにたくさんの不満が出てきますが、「LINE MUSICは、新しいコミュニケーションツールだ」と印象付けてしまえば、有名どころの楽曲さえ押さえてしまえば問題ないように感じます。
打ち出し方として、「すでに使っているLINEの機能に、音楽を相手に送れる機能が新しく追加された」というイメージに持っていくことができれば、スタンプのようにお金を払って使う人も増え、爆発的に流行る予感すらしています。
ということで、基本的に「AWA」と「LINE MUSIC」では、ターゲットユーザー層が別になりそうですね。
近いうちに両方を使った感想もまとめてみようと思いますが、LINE MUSICがどういった方向に向かっていくのか今後も楽しみです。