YouTubeは、2017年10月から2018年9月まで、過去1年間で音楽業界に18億ドル以上の広告収入を支払ったと主張しています。
ユーザーが無料で音楽を聞けるYouTubeのようなプラットフォームは、音楽業界への金額的な貢献が低い(Value Gap問題)とされてきていますが、そこに対する反論をGoogleが公開しました。
Value Gap問題については、こちらも参考にしてください。
コンテンツIDシステムにより正しい権利者へ収益を分配
Googleの「How Fights Piracy」と呼ばれるGoogleのレポートでは、YouTubeではコンテンツIDを使用した動画の収益化により、音楽学業界への還元を実現しているとのこと。
同レポートによると、このコンテンツIDシステムには1億ドルの費用がかかっているが、2017年にはYouTubeにおける著作権侵害の98%を処理しており、コンテンツIDのクレームのうち、90%以上が収益化につながったとしています。
動画の再生数においても貢献
また、金額的な貢献だけでなく、例えばテイラー・スウィフト「Shake It Off」のミュージックビデオは、主要な音楽ストリーミング配信サービスの視聴回数と比較して、10倍以上の25億回を超えて視聴されており、YouTubeは音楽消費者に大きな影響を与えています。
再生数に目を向けると、テイラー・スウィフトの「Shake It Off」だけでなく、現状YouTubeには、10億回超の再生回数を記録している動画が100本以上ありますが、2015年に10億回再生を超えていた動画は、わずか15本でした。
調査会社MIDiAに言わせると、「YouTubeでミュージックビデオが10億回再生されるスピードは、2010年と比較して10倍も速くなっている」としています。
音楽業界もYouTubeの重要性を認識しており、今やビルボードのTOP100チャートなどにYouTubeの再生回数を含むようになっています。
何かと槍玉に上がることが多いYouTubeですが、音楽業界への影響は金額面でも・再生回数面でも、やはり絶大ですね。
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