TikTokは、世界最大規模でインディーズ系レーベルの楽曲権利を取りまとめている団体である「Merlin(マーリン)」とライセンス契約を締結しました。
この契約により、Merlinにライセンス管理を委託しているインディーズレーベルの楽曲やMerlin経由のライセンスで楽曲を配信しているディストリビューターが、TikTok上で、音楽を利用できるようになりました。
Merlin(マーリン)とは、契約を締結して何が起こるのか
このMerlin(マーリン)という団体、聞き慣れない人も多いと思いますが、世界規模でインディーズレーベルの楽曲ライセンスを取りまとめている団体です。
Merlinが登場した背景は、例えばYouTube(Google)やAppleのような巨大な音楽プラットフォームを相手に、インディーズレーベルが楽曲ライセンスの交渉をする際に、時間や労力的な軽減に加え、条件面で不当な契約を締結させられないようにしていくことです。
ユニバーサルミュージック、ワーナーミュージック、ソニー・ミュージックといった世界三大レーベルであれば、巨大なプラットフォームを相手にも交渉が可能ですが、インディーズレーベルだとそうはいきませんからね。
Merlinに楽曲の原盤ライセンスの管理を委託することで、Merlinが代理で巨大な音楽配信プラットフォーム相手に条件交渉を行ってくれます。
日本にもオフィスを構えて活動しており、すでにAWAやSpotify、Google Play MusicやYouTubeにDEEZERといった、日本でも利用することができる音楽配信プラットフォームともライセンス契約を締結しています。
そのライセンス締結先に、今回TikTokが加わったわけですね。
すでに何度か書いてきていますが、現在の音楽トレンドは、YouTubeやTikTokといった音楽プラットフォーム経由で世界的なヒットになることがしばしばあります。
今回のTikTokとMerlinのライセンス契約締結により、TikTok上で日本を含む世界のインディーズレーベル(非・三大メジャーレーベル)の音楽を使えるようになりますので、想像もしないヒット曲がTikTokから出てくるかもしれませんね。
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