Amazonが手掛ける定額制音楽ストリーミング配信サービス「Amazon Music」の利用者が、世界で5500万人を突破したと発表されました。
これは、Apple Musicが2019年6月時点で発表した会員数6000万人に迫る勢いです。
ただし今回Amazonが発表した「Amazon Music」という定義の数字には、Amazonのプライム会員が利用できる「Amazon Prime Music」の利用者数、追加で月額利用料を支払うことでさらに多くの楽曲を視聴できる「Amazon Music Unlimited」と「Amazon Music HD」の会員数の他、広告付きで利用できる無料版の会員数が含まれています。
よって純粋にAppleと比較することはできませんが(そもそもAmazonのプライム会員は2018年時点で1億人を超えていますし)、事実として多くのユーザーがAmazonの音楽サービスを利用していることになります。
日本を含む地域で有料会員が増加
Amazonによると、月額980円(Amazonプライム会員は月額780円)のAmazon Music Unlimitedの加入者数は、アメリカ、日本、ドイツ、イギリスといった世界有数の音楽市場で、2019年に50%以上も増加したようです。
他にも、フランス、イタリア、スペイン、メキシコといった国でも2倍以上の成長を遂げたことや、現在の音楽業界において重要なポジジョンを占めるブラジルでも、2019年後半にはAmazon Musicが利用できるようになったことが、Amazonの音楽ストリーミング配信サービスの成長を支えることに繋がったようです。
また、日本では未提供ですが、アメリカ、ドイツ、イギリスの音楽市場では、Spotifyのように広告付きで無料で利用できるプランを提供するなど、いろいろな施策も展開しています。
2020年も音声・音楽への投資を続けると宣言
今回の発表内でAmazon自身も、
Alexa(スマートスピーカー)など音声サービスへの投資も続けていき、SpotifyやApple Musicでは提供していないHDクオリティの高品質オーディオへも投資を続けていきます。
これにより、2020年以降もユーザーと音楽業界に、さらなる革新をもたらすことを楽しみにしています。
と述べていますので、本気で音楽ストリーミングサービスの覇権を取りにきていますね。
世界最大級の定額制音楽配信サービスであるSpotifyは1億人以上の利用者がいますが、先に紹介した通り、プライム会員数はとっくに1億人を超えていますので、追いつく日はそう遠くないかもしれません。
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